【ロードバイク】パワートレーニング・FTPの犯しがちな5つの過ち
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目次
FTPはパワートレーニングの要
FTPは避けて通れない指標
ロードバイクでパワートレーニングをする場合、FTPは避けて通れない指標です。
1時間維持できるパワーの最大値がFTPです。
FTPはワークアウトのパワー設定に使用されます。
FTPを基準にワークアウトすることで、最適なパワートレーニングができます。
FTPについてはこちらの記事を参考に
【ロードバイクFTP判定】自分のFTP 高いor低い?国内プロ・海外プロと比較!
FTPはトレーニング強度を設定するための指標に過ぎません。
大切なのは、レースで勝つために体力を向上させることです。
FTPを上げることがトレーニングの目的ではありません。
パワートレーニングの専門用語についてはこちらの記事を参考に
①「FTP=ロードレーサーの価値」ではない
FTPが高いだけではロードレースに勝てない
FTPはその人が1時間に出せるパワー値を示しますが、ロードレーサーとしての価値を表すものではありません。
ロードレースはパワー以外にも様々な要素が必要です。
バイクコントロール技術、戦術、レース展開を読む力などです。
レースのレベルが低ければ、FTPの高い選手が勝つ可能性が高いです。
レースのレベルが上がるにつれて、FTPが高いだけでは勝てなくなります。
レース結果とパワーの関係についてはこちらの記事を参考に
Vo2maxが高ければロードレースに勝てるのか!?
プロ選手のFTPは驚くほど高いです。
しかし、プロ選手はFTP以外にもアマチュア選手にはない能力をたくさん持っています。
ロードレースは様々な能力の総合力で争われます。
FTPを向上させることは、ロードレーサーとして必要なことです。
しかし、他の能力も兼ね備えなければレースで勝つことはできません。
②FTPは推定値
多くのFTPテストは100%正確ではない
FTPテストには数種類あります。
最も正確なFTPテストは1時間のタイムトライアルです。
1時間のタイムトライアルは非常にきつく、ペース配分も困難です。
定期的にテストするのは非現実的です。
1時間のタイムトライアル以外のFTPテストは全て推測値です。
本当のFTPに近いものですが、100%同じではありません。
多くの場合、FTPテストの結果は実際の1時間のタイムトライアルの値より高くなります。
簡易的なFTPテストの結果でワークアウトする場合は、少し強度が高すぎる可能性があります。
FTPテストについてはこちらの記事を参考に
③初めてのFTPテストは要注意
最初のFTPテストは不正確な場合が多い
FTPテストにはコツが必要です。
初めてFTPテストをする人は、限界まで追い込めていない可能性があります。
FTPテストは短時間ですが、非常にキツイです。
最初のFTPテストは、自分の能力の限界値ではない可能性が高いです。
最初はZWIFTのランプテストがおススメ
ZWIFTのランプテストは自動で負荷が上がるのでペース配分は不要です。
20分テストの場合はペース配分が重要になります。
ありがちな失敗は、最初に飛ばし過ぎて後半に失速するパターンです。
20分テストの場合は前半を抑え気味に入ります。
後半にかけて徐々にパワー値を上げるのが理想です。
ロードバイクを始めたばかりの人についてはこちらの記事を参考に
初めてのZwiftワークアウトプラン 目的別・初心者向け5選
④FTPは正確性が最重要
FTPの正確性を維持する方法
FTPは正確である必要があります。
FTPテストの頻度が高いほど、正確性が増します。
前回のテストから時間が経ちすぎると、正確性に欠ける可能性が高くなります。
体力が向上している可能性があるためです。
体力が向上しているのに、低いFTP値でワークアウトすると、トレーニングが最適化されません。
逆に長い休養後は体力が落ちている可能性があります。
FTPは4週間から6週間毎に測定します。
⑤「正確なFTP」≠「実行可能なFTP」
全ての能力を万遍なくトレーニング
テンポトレーニングばかりしている人は、強度の高いインターバルができなくなります。
スプリントトレーニングばかりしている人は、テンポペースで長時間トレーニングできません。
正しいFTPでワークアウトを組み立てても、パワー値が高すぎると感じるようになります。
普段あまり行わないパワー域のトレーニングは、FTPは正確なのに体が対応できなくなります。
「正確なFTP」と「実行可能なFTP」に差が出てしまいます。
ロードレースは総合力が必要です。
スプリンターでも、ゴール前に先頭集団にいなければ勝てません。
持久力があっても、ゴールスプリントに対応できなければ勝てません。
全ての能力を万遍なくトレーニングすることが大切です。
スプリントトレーニングについてはこちらの記事を参考に