ロードバイク VO2MAXとFTPの深い関係

Contents

VO2MAXとFTPの違い

どちらも有酸素能力の指標

ロードバイクの力を表す代表的な指標にVO2MAXとFTPがあります。
VO2MAXとFTPは、どちらも有酸素能力の指標です。
VO2MAXとFTPに関連性はありますが、それぞれ別の指標です。
VO2MAXとFTPはスプリント能力など、瞬発力を表す指標ではありません。

VO2MAXについてはこちらの記事を参考に

ZWIFTワークアウトで速くなるためのVo2maxインターバル5選

FTPについてはこちらの記事を参考に

ロードバイクのFTPが低下する8つの原因と対策

有酸素能力の重要性

有酸素能力が高い人は、持久力に優れています。
十分なエネルギー補給をすれば、かなりの長時間にわたって力を発揮することができます。

補給についてはこちらの記事を参考に

ロードバイク補給 水分・カロリーの適正量を知る方法
有酸素能力の高い人は、優れた有酸素系システムを持っています。
有酸素系システムの欠点は、大きなパワーを出せないことです。
瞬間的に大きなパワーを発揮するのは、酸素を使わない無酸素系システムです。
無酸素パワーや神経系パワーに用いられる無酸素系システムにも、欠点があります。
無酸素系システムは大きなパワーを発揮できますが、エネルギーが急激に枯渇します。
長時間にわたって大きなパワーを発揮するこはできません。

スプリント能力についてはこちらの記事を参考に

ロードバイクのスプリント力を強化!ベストな方法は!?
有酸素能力を高めると、レースのゴールスプリントなど、大切な場面まで無酸素系システムを温存できます。
ロードレースで勝つにはVO2MAXやFTPが重要です。

有酸素運動の限界値を示すVO2MAX

呼吸を激しくしても体内に取り込める酸素は限界がある

ロードバイクで激しくペダルを踏むと、筋肉はより多くの酸素を消費します。
酸素を供給するために激しく呼吸しても、筋肉に取り込める酸素の量は限られています。
VO2MAXは体が酸素を取り込める限界値です。
有酸素運動できる限界値を表します。
あまり持続性はありません。
VO2MAX以上のパワーを出すには、無酸素系システムが必要です。
パワーは発揮できますが、短時間で力尽きます。

有酸素運動の持続力を示すFTP

乳酸閾値と密接に関係

VO2MAXが有酸素運動できる限界値を表すのに対して、VO2MAXは有酸素運動の持続力を表します。
FTPは、1時間出すことのできる最大ワット数です。
FTPは乳酸閾値と密接に関連します。
ロードバイクでペダルを踏むと、乳酸などの副産物が生成されます。
乳酸などの副産物は生成されても、体内で除去されます。
生成と除去のバランスが崩れ、副産物が体内で増加する上限パワーが乳酸閾値です。

乳酸閾値についてはこちらの記事を参考に

【ロードバイク】乳酸の出来にくい・溜まりにくい体になれる乳酸閾値上昇トレーニングとは!?
FTPはVO2MAXや筋持久力、無酸素性運動能力など、様々な影響を受けます。
FTPが高いほど、より高いパワーで速く、長時間ロードバイクを走らせることができます。

VO2MAXとFTPの深い関係

同じVO2MAXでも実際に発揮できるパワーは異なる

VO2MAXは、最大酸素摂取量です。
体内に取り込める酸素の最大値を表します。
筋肉内に多くの酸素を取り込めるからと言って、より高いパワーを発揮できるとは限りません。
ロードバイクは、体内に酸素を取り込める能力を競う競技ではありません。
誰が一番速くゴールラインに達するかを競う競技です。
同じVO2MAXの人でも、実際に発揮できるパワーは異なります。

VO2MAXの利用率を高める

VO2MAXを高めることも大切ですが、VO2MAXの利用率を高めることも同じくらい大切です。
VO2MAXの利用率を高めると、同じVO2MAXでもより高いパワーを出せるようになります。
VO2MAXの利用率を高めるのは、VO2MAXを高めるよりも簡単で効果が高いです。

VO2MAXが上がらない理由についてはこちらの記事を参考に

ロードバイク  Vo2maxが上がらない5つの要因

VO2MAXは、有酸素運動の上限を示す値なのでFTPでのトレーニングはほとんどがVO2MAXを下回ります。

VO2MAXの利用率の高め方

VO2MAXの利用率はFTPと関連性があります。

VO2MAXはFTPの120%から130%です。

10%の幅があるのは、VO2MAXの利用率が人によって異なるからです。

FTPが250Wの人のVO2MAXパワーは300Wから325Wと推定されます。

実際のレースにおいて、300Wと325Wは非常に大きな差です。

VO2MAXの利用率を高めることで、同じVO2MAXでも発揮できるパワーは325Wに近づけることができます。

FTPが高いほど、VO2MAXの利用率は高くなります。
VO2MAXが高いのにFTPが低いと、利用率は下がります。

有酸素能力を表す指標であるFTPを上昇させることで、結果的にVO2MAXパワーが高まります。

VO2MAXの利用率を高めるのは、VO2MAXの値を高めるよりも容易です。

3分間から5分間の全力疾走だけがVO2MAXトレーニングではない

VO2MAX向上のためのトレーニングは、呼吸と心拍数を限界まで追い込む3分間から5分間の全力疾走が一般的です。
3分間から5分間の全力疾走はVO2MAXの向上に有効です。

同じくらい、VO2MAX利用率アップを意識したトレーニングも有効です。
FTP以上のパワーを長く出せば、最終的には最大酸素摂取量に達します。
10分間のタイムトライアルでパワーが維持できなくなるのは、最大酸素摂取量に達しているためです。
3分間から5分間のタイムトライアルで同じタイムの人が、30分間のタイムトライアルでは大きな差が出る場合があります。
これは、VO2MAXの利用率が影響している可能性があります。

ロードレースの勝敗を左右するのはVO2MAXとFTPだけではない

様々な要因が影響

FTPが向上すると、VO2MAXの利用率が高い状態でより長く走れるようになります。
ロードレースの勝敗を分けるのはVO2MAXやFTPだけではありません。
反復能力や回復能力など、様々な要因がレースの勝敗に影響します。
VO2MAXやFTPはその人の能力の一部を表しているだけです。

レースの勝敗についてはこちらの記事を参考に

Vo2maxが高ければロードレースに勝てるのか!?

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