ロードバイクにコーヒーは良い?悪い?

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ロードバイクと相性の良いコーヒー
サイクリストはコーヒーが大好きです。

トレーニングの前後に飲む人もいます。
トレーニングの目的地がコーヒーショップであることもしばしばです。
プロ選手もレース前に飲んだりします。

コーヒー好きのプロ選手は多いよ!
ロードバイクの補給食についてはこちらの記事を参考に
コーヒーに含まれるカフェイン
ロードバイクとコーヒーの相性が良い大きな理由は、カフェインにあります。
カフェインを摂取すると覚醒作用や集中力が向上します。
カフェインはコーヒーだけでなく、お茶や紅茶、チョコレート、ココア、コーラ、エナジードリンクにも含まれています。
最近では、ダイエット効果を謳ったカフェイン入り石鹸も販売されています。
しかし、石鹸などに含まれるカフェインは、皮膚から吸収されないので全く無意味です。

カフェインは利尿作用があるので脱水になりやすい、という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
コーヒーはロードバイクなどの持久系スポーツにはどのような影響があるのでしょうか。
カフェインは良い?悪い?
カフェインは精神刺激薬
コーヒーに含まれるカフェインは、覚醒作用のある精神刺激薬です。
世界で最も広く使われている精神刺激薬です。
飲料水メーカーは安全だと言い、カフェイン否定派は危険な有機物だと主張します。

立場によって違う意見があるんだね
カフェインには、覚醒作用と心拍数増加作用があります。
摂取後30分から120分で血中濃度は最高値になります。
摂取後4時間から6時間で、作用は半減します。
マウスが50%死亡する量を人間に換算すると、コーヒー183杯分(カフェイン11g)になります。
エナジードリンクの危険性
レッドブルなどのエナジードリンクの危険性がよく言われますが、カフェインの含有量は多くありません。

カフェインだけに着目するとエナジードリンクの含有量はそんなに多くないよ
コーヒー1杯より多い程度です。
危険なのはその飲み方です。
アルコールと一緒に飲むと、自分がどれくらい酔っているかが分からなくなります。
その結果、アルコールを過剰摂取したり、カフェインの利尿作用により脱水症状を引き起こしたりします。

カフェインの含有量は1缶あたり80mgから180mgです。
缶コーヒーは多いもので150mgありますので、とりたててカフェインの含有量が多いとは言えません。
糖分についてはこちらの記事を参考に
ロードバイクの糖質補給量=酸化速度が最大かつ胃腸の不快感がない量
カフェインとガンの関係性
がんとの関連性が指摘されることがあります。
下の表にあるように、カフェインはがんとは関連性がないか、むしろ危険度を軽減させます。
ガンの部位 | 増減 | ガンの部位 | 増減 |
卵巣 | ⇔ | 胃 | ⇔ |
膵臓 | ⇔ | 肝臓 | ↓ |
膀胱 | ⇔ | 乳房 | ↓ |
結腸直腸 | ↓ | 全部位 | ↓ |
肺 | ↑ |

発がん性についての関連性は確認できないね!
しかし、カフェインの過剰摂取は危険です。
全ての物質は過剰摂取により毒になります。
水でさえ過剰に摂取すると死亡します。
毎日1杯のコーヒーを飲むなら健康に害はありません。
コーヒーで脱水になる?
コーヒーには利尿作用があります。
そのため、脱水につながるイメージがあります。
しかし、カフェイン摂取による脱水の可能性は低いです。
その理由は、カフェインは飲料に含まれるため、水分も同時に摂取するからです。

カフェイン入りの補給食は水分を同時摂取しないから注意だね
運動前に100mgから600mgのカフェイン(缶コーヒー4本分)を摂取しても水ー電解質バランスは崩れなかったとの実験結果もあります。
体温上昇にも影響がないとの実験結果もあります。
尿量の著しい増加も認められませんでした。
コーヒーの常識的な摂取量では、身体に害はありません。
嗜好品としてのメリットの方が大きいと結論付けられます。
常識的な摂取量とは、健常人なら1回200mg(缶コーヒー1本強)、一日500mg(缶コーヒー3本)です。

缶コーヒー3本は糖分の過剰摂取という別の問題があるかも・・・
激しい運動を行う2時間前までなら200mg(缶コーヒー1.5本)となっています。




コーヒーを飲むとトイレが近くなります。
個人差がありますが、レース中にトイレに行きたくない人はコーヒーを控えた方が良いかも知れません。
脱水についてはこちらの記事を参考に
まとめ:コーヒーは危険ではない
- 常識的な摂取量なら尿量の増加や体温上昇はない
- 発がん性については証明できない
- 缶コーヒーはカフェインについては問題ないが糖分の過剰摂取の可能性がある
カフェインは世間一般に言われるほど危険な物質ではありませんので、過剰摂取に気を付けつつ、上手に付き合っていくのが良いでしょう。
