ZWIFTのドラフティングを最大化するための6つの注意点

Contents
ロードレースとドラフティング

ドラフティングはレース結果を左右するよ
レース結果を左右するドラフティング
ZWIFTも実走も、ドラフティングはレース結果を左右する大きな要因です。
ドラフティングを上手く使い、パワーを節約することは大きなメリットがあります。
ロードレースについてはこちらの記事を参考に
ロードレースのドラフティング
屋外のドラフティングは集団の大きさ、速度、風向き、風速など様々な要因で決まります。
前走者との距離も重要な要素です。
前輪と前走者の後輪の距離が10cm以下なら最適なドラフティング効果があると言われています。

相手に近いほど、ドラフティング効果が大きい
ドラフティング効果は5m離れていても得ることができます。
集団が大きくなれば、更にドラフティング効果が増します。
一説では、集団内でのドラフティング効果は最大で44%になります。
集団の先頭が300Wでペダルを回していても、170W程度で付いていくことができます。
集団内でドラフティング効果が最大になる位置は真ん中です。

後ろの方がドラフティング効果が大きそうだけど・・・
集団後方の方がドラフティング効果を得られそうですが、そうではありません。
集団後方は隙間が生まれやすく、横風の影響も大きくなります。
実走でドラフティング効果を得るためには、注意点もあります。
一番に気を付けることは、前の人と車輪が重ならないようにすることです。
前の人の後輪と自分の前輪が重なる位置にいると、落車の大きな原因になります。
急な加速・減速も厳禁です。
集団内で周りの人とコミュニケーションを取ることが大切です。
ZWIFTのドラフティング

ZWIFTのドラフティングは実走と少し違うよ
ZWIFTのドラフティングの目的は、実走と同じです。
目的はパワーを節約し、レースに勝つことです。
パワーの節約がレースの勝敗を決するのは、実走のレースと同じです。
ZWIFTは状況により、ドラフティングでパワーを25%節約できます。
300Wでペダルを回す人に、225Wで付いていくことができます。
ZWIFTのドラフティング効果は、速度、全走者の身長、路面の傾斜などの影響を受けます。
ドラフティングのアルゴリズムは明らかにされていません。

ZWIFTのドラフティング効果は、実走より小さいよ
ZWIFTのドラフティング効果は、実走より少なく設定されています。
屋外でドラフティングが効いていると、大きくパワーを節約できます。
パワーの節約は、トレーニングという観点から見ると、効率的ではありません。
ZWIFTの最大の目的は、トレーニングです。
ZWIFTのレースに勝つことは二次的な目的です。
ドラフティング効果を実走と同じように大きくすると、トレーニング効果を最大限に得られません。
質の高いトレーニングをするために、ZWIFTのドラフティング効果は抑えられています。
ZWIFTレースについてはこちらの記事を参考に
ZWIFTレース・タイプ別攻略ガイド【ヒルクライム・ショートレース・タイムトライアル・クリテリウム】
ZWIFTのドラフティング 最大化のための6つの注意点

ZWIFTのドラフティングは注意点があるよ
注意点① 位置取り
ZWIFTはハンドルがないので、位置の調整が困難です。
ブレーキもありません。
前後位置の調整はパワーの上げ下げに頼ります。
集団内でドラフティング効果を得られる位置に居続けるのは、独特のテクニックが必要です。
適正なパワーを維持していれば、自動でドラフティング効果を得られる位置に調整してくれます。
注意点② ヒルクライムとダウンヒル

傾斜によってドラフティング効果が変るよ
急な上りは、ドラフティング効果が小さくなります。
急な上りは速度が落ちるためです。
急な下りは、ドラフティング効果が大きくなります。
速度が上がるにつれて、ドラフティング効果は増します。
最大で35%から45%のパワーを節約できます。
ダウンヒルは集団がかなり有利になります。
頂上で集団に追いつくことは、レースを勝つために非常に重要です。
ヒルクライムについてはこちらの記事を参考に
注意点③ 体感効果が低い
実走でドラフティングが効く位置に居ると、明らかにペダルが軽くなります。
ZWIFTは、ドラフティング効果が体感しにくいです。
明らかにペダルが軽くなることはありません。
ドラフティングが効いているかは、アバターの上体が起きているかで判断することもできます。

ドラフティングが効いているのに、同じパワーで踏み続けると、集団の先頭に出てしまいます。
集団の先頭は、ドラフティング効果が消滅します。
パワーを落として前後位置を調整しましょう。
但し、交代で先頭に立つのがマナーなのは実走もZWIFTも同じです。
全員が気持ちよくレースできるように、先頭で風を受けることも必要です。
注意点④ TTバイクの使用

TTバイクを使用すると、ドラフティング効果がゼロになります。
実走では、TTバイクでもドラフティング効果が得られます。
チームタイムトライアルは、チームメイトとドラフティングして勝利を目指します。
ZWIFTのTTバイクは、主に個人タイムトライアルで使用します。
公正なレースをするため、ドラフティングがOFFになります。
レースでTTバイクを使っている人の後ろに付いても、ドラフティング効果は得られません。
タイムトライアルについてはこちらの記事を参考に
注意点⑤ ドラフトブーストに使い方
ドラフトブーストは、アイテムの一つです。

ドラフトブーストを使うと、ドラフティング効果が30秒間2倍になります。
ドラフトブーストは、ドラフティング効果がある時のみ有効です。
前走者がいない時に使っても、無意味です。
ゴールスプリントで大きな効果を発揮します。
ZWIFTのアイテムについてはこちらの記事を参考に
注意点⑥ ダブルドラフト
レースやイベントによっては、ダブルドラフトが設定されています。
ダブルドラフトでは、ドラフティング効果が2倍になります。
全ての人が常時ドラフトブーストを使用している状態です。
ダブルドラフトが設定されたレースやイベントでは、集団が大きくまとまる傾向があります。
集団内に居る人は、ドラフティング効果が最大に得られるため、脱落しにくくなります。
ダブルドラフトのレースは、小集団で逃げやすくなります。
4人の小集団が縦1列で逃げた場合、2番目の人は17%、3番目の人は9%程度パワーを節約できます。
単独の逃げは、かなり不利になります。
ダブルドラフトの時にドラフトブーストを使うと、パワーを75%抑えることができます。
