UCIワールドチーム「イネオス」１０選手のZwiftワークアウト INEOS Grenadiers Virtual Training Camp
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「スター軍団」 イネオス グレナディアーズ
イギリス籍のUCIワールドチームであるイネオス グレナディアーズはチームスカイから数えて１３年目のシーズンを迎えます。
エース選手のエガン・ベルナルを筆頭にリチャル・カラパス、アダム・イェーツ、テイオ・ゲイガンハート、ゲラント・トーマスといったスター選手を擁しています。
世界チャンピオン、オリンピック金メダリスト、世界記録保持者など他のチームなら絶対的エースに位置する選手を多数抱えています。
イネオス グレナディアーズは２０２１年UCIランキング２位でした。
２０２２年の最大目標はツールドフランス、ジロデイタリア、ブエルタエスパーニャの３大グランツール制覇です。
２０１９年ツールドフランス総合優勝のエゲン・ベルナルにとって２０２２年はタデイ・ポガチャル（ＵＡＥチーム・エミレーツ）から王者を奪い返す年になるはずでした。
しかしシーズインを間近に控えた１月２５日に地元コロンビアでバスに衝突し大けがを負いました。
El accidente de Bernal parece ser que fue contra un autobús. El bus frenó en seco en la parada, y Bernal no lo vio y se fue de bruces contra la parte posterior del vehículo. pic.twitter.com/XTzZEIui4A
— Diego Vos ~ Ciclismo (@diegovos_) January 24, 2022
２月現在で復帰は不透明であり、イネオス グレナディアーズにとって大きな痛手です。
２年間のツールドフランスの低迷を終わらせるための立て直しが求められます。
若手選手として注目なのはトム・ピドコックです。
東京オリンピックマウンテンバイク金メダリストのトム・ピドコックは２０２２年シクロクロス世界選手権でも優勝しダブルタイトルを獲得しました。
女子プロロードレーサーについてはこちらの記事を参考に
INEOS Grenadiers Virtual Training Campとは？
INEOS Grenadiers Virtual Training CampはZwiftで公開されたイネオス グレナディアーズに所属する１０選手のワークアウトです。
チームやコーチのアドバイスを基に組み立てられています。
エゲン・ベルナル
エゲン・ベルナル
エゲン・ベルナルはコロンビア生まれの２５歳です。
２０１９年にコロンビア人初のツール・ド・フランス総合優勝を成し遂げます。
２０２１年はジロ・デ・イタリア総合優勝します。
エゲン・ベルナルは世界トップクラスのクライマーです。
ワークアウトメニュー
今回のワークアウトはエゲン・ベルナルを世界トップレベルのロードレーサーに導いたオーバー・アンダー・ワークアウトです。
オーバー・アンダー・ワークアウトはFTP付近でパワーを上下させ体力を向上させます。
ワークアウトはケイデンスの指定があります。
アンダーセクションでケイデンスを高くし、オーバーセクションでケイデンスを落とします。
高ケイデンスは遅筋を使い、低ケイデンスは速筋を使います。
異なったケイデンスを混ぜることで総合的に筋力を向上させます。
| トレーニング時間 | ４０分間 |
| TSS | ４５ |
速筋・遅筋についてはこちらの記事を参考に
リチャル・カラパス
リチャル・カラパス
リチャル・カラパスはエクアドル生まれの２８歳です。
２０２１年東京オリンピックロードでは力強い走りで金メダルを獲得し、日本人に大きな印象を残しました。
２０１９年ジロ・デ・イタリア総合優勝の成績もあります。
ワークアウトメニュー
リチャル・カラパスは高いレベルでアタックとリカバリーを何度も繰り返すことができます。
今回のワークアウトもアタックとリカバリーを繰り返すメニューです。
テンポペースの途中に４５秒間のVO2MAX強度インターバルが入ります。
持久力とVO2MAXに合わせて回復力もトレーニングできます。
| トレーニング時間 | ５２分間 |
| TSS | ５９ |
VO2MAXインターバルについてはこちらの記事を参考に
フィリッポ・ガンナ
フィリッポ・ガンナ
フィリッポ・ガンナはイタリア生まれの２５歳です。
２０２０年・２０２１年の世界選手権個人タイムトライアルで優勝する独走力があります。
トラック競技４ｋｍ個人パーシュートで４回の世界チャンピオンに輝き、2020年2月には、4分1秒934の世界記録を樹立しています。
ワークアウトメニュー
トラック競技４ｋｍ個人パーシュートは４分間の全力疾走であり、高いVO2MAXが求められます。
今回のワークアウトはVO2MAXを高めるためのメニューです。
２分間から４分間のVO2MAX強度のインターバルがあります。
ワークアウト間のレストでしっかりと回復することが大切です。
| トレーニング時間 | ５０分間 |
| TSS | ６３ |
４ｋｍ個人追い抜きについてはこちらの記事を参考に
タオ・ゲオゲガンハート
タオ・ゲオゲガンハート
タオ・ゲオゲガンハートはイギリス生まれの２６歳です。
２０２０年に初出場したジロ・デ・イタリアで総合優勝を成し遂げます。
イギリス人としてはクリス・フルームに続く２人目の快挙です。
ワークアウトメニュー
タオ・ゲオゲガンハートはオールラウンダーであり、あらゆる地形に対応することができますが、得意なのはタイムトライアルです。。
今回のワークアウトはタイムトライアル向上トレーニングです。
FTPパワーで４分間一定に走ります。
ワークアウト間のレストも１分間と短いので回復力も問われます。
| トレーニング時間 | ４２分間 |
| TSS | ５４ |
タイムトライアルについてはこちらの記事を参考に
ミハウ・クフィアトコフスキ
ミハウ・クフィアトコフスキ
ミハウ・クフィアトコフスキはポーランド生まれの３１歳です。
２０１４年世界選手権ロード優勝の実績があります。
あらゆる地形や状況に対応できるオールラウンダーです。
グランツールで高いアシスト能力を発揮します。
イネオス グレナディアーズに２０１６年から在籍し、２０２３年までの長期契約を結んでいます。
ワークアウトメニュー
ゴールスプリントを想定したワークアウトです。
ゴール前はスプリントを狙う選手と逃げを打つ選手が入り乱れてペースが激しく上下します。
ワークアウト後半に１５秒間のフリーライドがあります。
特に最後の１５秒間はゴールスプリントを想定して全力でもがきましょう。
| トレーニング時間 | ４０分間 |
| TSS | ２８ |
スプリントについてはこちらの記事を参考に
トム・ピドコック
トム・ピドコック
トム・ピドコックはイギリス生まれの２２歳です。
東京オリンピックマウンテンバイク金メダリストのトム・ピドコックは２０２２年１月３０日開催の世界選手権シクロクロスで優勝し二刀流を成就しました。
今シーズンも同世代のマチュー・ファンデルポールとワウト・ファンアールトとの対決が注目されます。
ワークアウトメニュー
このワークアウトはトム・ピドコックの高い無酸素能力を再現したメニューです。
短時間ですが高強度のインターバルです。
途中の３０秒間フリーライドは全力でもがきましょう！
| トレーニング時間 | ４１分間 |
| TSS | ５１ |
ルーク・ロウ
ルーク・ロウ
ルーク・ロウはイギリス生まれの３１歳です。
経験豊富なルーク・ロウはイネオス グレナディアーズにおいてミハウ・クフィアトコフスキと共にキャプテン的な役割を果たします。
２０１２年から所属するルーク・ロウは２０２３年までの長期契約を結んでいます。
プロ生活の全てをチームスカイから続くこのチームで過ごしています。
チームからの信頼性の厚さが表れています。
ワークアウトメニュー
高強度インターバルです。
メインセットは１分ー１分インターバルと１５秒ー４５秒インターバルです。
| トレーニング時間 | ４７分間 |
| TSS | ４２ |
ベン・スウィフト
ベン・スウィフト
ベン・スウィフトはイングランド生まれの３４歳です。
ゴールスプリントを制するスプリンターです。
２０１９年２月にトレーニング中の落車で脾臓破裂の重傷を負うも見事に復活し、同年イギリス選手権優勝を成し遂げます。
２０２１年イギリス選手権でもスプリントを制し、ナショナルチャンピオンジャージを獲得しました。
YES!💪
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) October 17, 2021
The moment @swiftybswift knew he’d won back-to-back British #NatRoadChamps titles 😃🇬🇧🏆 pic.twitter.com/yGyu0xgcjZ
２０１９年に引き続き２度目のイギリスチャンピオン獲得です。
ワークアウトメニュー
ゴールスプリントを制するには集団内の位置取り、バイクコントロールに加えて爆発的なパワーが必要です。
このワークアウトでは爆発的なパワーを発揮するためのトレーニングです。
メインは２０秒のフリーライドです。
セット間は十分な休息時間があります。
２０秒間出し切りましょう！
| トレーニング時間 | ３６分間 |
| TSS | ２２ |
ゲラント・トーマス
ゲラント・トーマス
ゲラント・トーマスはイギリス生まれの３５歳です。
「G」の愛称で知られる最も有名なプロロードレーサーの一人です。
２００８年・２０１２年のオリンピックトラック団体追い抜き金メダル、２０１８年ツールドフランス総合優勝など数々の功績があります。
２０１０年からチームスカイに所属しています。
２０１２年まではトラック種目中心に活動しますが２０１５年ツールドフランスでフルームをアシストします。
２０１８年ツールドフランス総合優勝し、２０１９年はエガン・ベルナルとのダブルエース体制で挑むも２位。
エガン・ベルナルを欠く２０２２年はツールドフランス総合優勝を狙う可能性もあります。
ZWIFTライド３６時間で４６００万円を寄付したゲラント・トーマスについてはこちらの記事を参考に
ワークアウトメニュー
レースでの上りを再現したワークアウトです。
５分間のスイートスポット強度の後に３０秒間の高強度インターバルです。
最後の高強度は１分間あるので注意が必要です。
| トレーニング時間 | ４７分間 |
| TSS | ５４ |
ディラン・ファンバールレ
ディラン・ファンバールレ
ディラン・ファンバールレはオランダ生まれの２９歳です。
２０２１年世界選手権ロード２位の実績があります。
ブエルタエスパーニャでの落車からの復帰戦で手にした大きなリザルトでした。
ワークアウトメニュー
強度の波が何度も訪れるクラシックレースを再現したワークアウトです。
３０秒ごとに目まぐるしく強度がアップダウンします。
ワークアウトの最後は高強度の１５秒インターバル×５回です。
| トレーニング時間 | ４８分間 |
| TSS | ３８ |
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