ライバルがいるから頑張れる!ロードバイクトレーニングのチームメイトの大切さ

1人で練習するよりチームメイトとトレーニングした方が追い込めるよ!

タイムトライアルでも1人で走るより2人で走る方がタイムが出やすいことが分かっているよ!

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Contents

ライバルがいると速くなる!?

1人より複数人で練習した方が追い込める!?

1人でトレーニングするよりも複数人でした方が追い込めることを体験的に分かっている人は多いのではないでしょうか。

サイクルロードレースは持久力が問われる競技です。
サイクルロードレースの結果はコースの特性や気象条件、心理状態に大きく左右されます。
心理状態で大きく関係するのが競争相手、ライバルの存在です。

ライバルと競った方が追い込めるよ!

以下の論文を基に検証します。


1人走と2人走1500mタイムトライアルのパフォーマンスに与える影響 」

山地啓司、河合謙一、鍋倉賢治 立正大学法制研究所 筑波大学大学院人間総合科学研究科

ロードバイクでも練習パートナーがいたほうが追い込めるね!

自転車での一定負荷での持続時間は2人で競った方が17%から38%長くなります。
2000mTTでは単独走よりもより大きなパワーが出ることが分かっています。

ZWIFTでも仮想ライバルがいるから追い込みやすいね!


競争相手はモチベーションを高める!

1人で走る時は無意識のうちにペース調整をしているよ!

選手は無意識のうちにペース配分している

選手は自身のレース経験に基づいて無意識のうちにペース配分します。
安全で安定した最善のペースを事前にイメージしています。
レースがスタートすると大脳はゴールまでの距離や時間を勘案しながらペースを微調整します。

自分のレース経験に基づいて大脳が調整するんだね


心理的な外因的モチベーションを高めるのがライバルの存在です。

競争相手がいると心理的モチベーションが上がるね!

1500m走の走り方

田中希美選手の1500m走

1500m走の特性

1500m走は最大酸素摂取量Vo2maxやO2debtといったランニングエコノミーの影響を強く受けます。
スタート局面では有酸素性エネルギーを使います。
後半のペースアップのために無酸素性エネルギーを節約することが重要です。
ペース配分は前半に速度を上げ、徐々にペースダウンします。
最後の300mから400mでペースアップします。

1500m走の一つの目安である4分30秒を狙う場合の理想的なペース配分は下の表の通りです。

1周目2周目3周目ラスト300m
69秒71秒74秒56秒
4分30秒のペース配分

前半に上げて中盤はイーブンペース、そしてラストスパートだね!

1人走と2人走のタイムを比較

実験の内容

男性6名を対象に3か月かけて検証したよ!

実験では習慣的にランニングしている男子大学生、大学院生6名を対象にしました。
1500mタイムトライアルの1人走を7回、2人走を7回計測しました。
条件を合わせるために悪天候では実施しませんでした。
2人走では事前に計測日と計測相手を知らせました。

競争相手を事前に知らせることでモチベーションを上げたよ!


お互いがライバル意識を持つようにしました。
1人走でもタイムが出るように計測中はラップを知らせました。

1人走でもベストタイムが出るようにラップを知らせたよ!


1人走でも2人走でもベストタイムが出るように条件付けました。
期間は3か月かかりました。

検証結果

やっぱり2人走の方がタイムが速かったよ!

結果は2人走が5.9秒速くなりました。
2.1%速くなりました。

2.1%も速くなったんだね!

区間ごとのスプリットタイムを比較すると全て2人走が上回っています。

400mから1200mの速度が落ちる局面で落ち幅が少ないことが分かります。

ライバルと競り合うことで中盤のペースダウンが少なくなったよ!


最高心拍数やピーク血中乳酸濃度、主観的運動強度は1人走と2人走で違いはありませんでした。

主観的運動強度って何?

主観的運動強度はどれくらいきつく感じるかを数値化したものだよ!

意外と最高心拍数やピーク血中乳酸濃度、きつさは同じなんだね!

1人走と2人走で違ったこと
1人走と2人走で大きく違ったのはスタート前の活性度です。
2人走の方がスタート前の活性度が高まることが分かりました。

活性度とはやる気、モチベーションだね!


活性度が高まることで質の高いウォーミングアップができます。
活性度が高まっているのでスタート局面の速度が上がります。
有酸素性エネルギーを有効に使えるようになります。
前半に有酸素性エネルギーを有効に使うことで後半の無酸素性エネルギーを温存することができます。
2人走は400mから1200mの速度域が高い事が分りました。

ライバルと競り合うことの心理面に加えて前半に有酸素性エネルギーを有効活用できていることも影響しています。

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ライバルがいると頑張れる! まとめ

  • 1人でトレーニングするよりもライバルがいた方が追い込める
  • 自転車での一定負荷での持続時間は2人で競った方が17%から38%長くなる
  • レースがスタートすると大脳はゴールまでの距離や時間を勘案しながらペースを微調整する
  • 心理的な外因的モチベーションを高めるのがライバルの存在
  • 1人走と2人走で最高心拍数やピーク血中乳酸濃度、主観的運動強度は同じ
  • 1人走と2人走で大きく違ったのはスタート前の活性度(やる気)
  • ウォーミングアップ時の活性度が高いとスタートの速度が上がり、有酸素性エネルギーを有効活用できる
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