ZWIFTでできるトラック専用ワークアウト5選 【競輪・スプリント・パーシュート】
Contents
目次
ZWIFTでできるトラック競技トレーニング
自転車トラック競技とは
トラック競技は、バンクと呼ばれる専用の競技場で行います。
コーナーは、傾斜がついています。
傾斜をつけることで、遠心力と重力のバランスをとることができます。
バンク1周の距離も様々です。
競輪場は1周400mが多いです。
オリンピックや世界選手権など、国際大会が開催される競技場は250mです。
トラック競技は様々な種目があり、求められる脚質も異なります。
自転車はトラック競技専用のものを使います。
ロードバイクとは異なり、固定ギアです。
ブレーキもありません。
バンクを走るのに特化した自転車です。
トラック競技についてはこちらの記事を参考に
【トラック競技】発走機を使いこなしてスタートダッシュ!トラック競技のスタート解説!!
競輪選手もZWIFTでトレーニング
競輪選手のZWIFTワークアウト
トラック競技の専門家である競輪選手の多くが、ZWIFTでトレーニングしています。
ZWIFTなら、トラックに行かなくても自宅でトレーニング出来ます。
競輪選手のZWIFTワークアウトについてはこちらの記事を参考に
渡邉正光選手のZWIFTワークアウト徹底紹介 日本でただ一人 競輪S級とJプロツアーを走る漢
ERGモードでトレーニングの質を上げる
ZWIFTのワークアウトは1000種類以上あります。
ZWIFTのワークアウトは、ロードレース用が中心ですが、トラック競技専用のワークアウトもあります。
室内でトラック競技のトレーニングができます。
ワークアウトは、各種目のトップ選手が考えたものです。
ZWIFTのワークアウトはERGモードがあります。
ERGモードをONにすると、狙ったパワーで100%のトレーニングができます。
ERGモードについてはこちらの記事を参考に
ZWIFTワークアウト ERGモード徹底ガイド 3つのメリット・4つのデメリット
①個人パーシュート feat.サラ・ストーリー
自転車トラック競技 個人パシュートとは
個人パシュートとは、3km又は4kmのタイムを争う競技です。
トラック競技のタイムトライアルです。
バンクのホーム側とバック側に分かれてスタートします。
相手選手を追いこせば、勝利となるため、個人追い抜きとも呼ばれます。
男子エリート選手は4kmで行います。
女子エリート選手や男子ジュニア選手は3kmで行います。
女子ジュニア選手は2kmです。
トラック競技についてはこちらの記事を参考に
トラック競技の走り方!~200mFTT・1kmTT・4kmIP
パラリンピック 世界記録保持者 サラ・ストーリー
サラ・ストーリーは1977年生まれのイギリス人です。
生まれつき左手に障害があります。
1992年から2004年までのパラリンピックに、水泳競技で出場しました。
自転車競技には、2008年の北京パラリンピックから出場しています。
水泳競技と自転車競技で、14個の金メダルを獲得しています。
自転車競技では、3km個人パシュートの世界記録保持者です。
2005年から記録を更新し続けています。
2015年8月のリオパラリンピックで3分31秒394を記録しました。
サラ・ストーリーの3km個人パシュートワークアウト
3km個人パシュートを再現したワークアウトです。
3km個人パシュートを3回走ります。
30秒間加速した後に、3分間FTP102%で巡行します。
セット間のレストは4分20秒です。
②チームパシュート feat.ジョージア・シマーリング
自転車トラック競技 チームパシュートとは
チームパシュートは、団体競技です。
チームパシュートは、4人で走ります。
4kmの距離を先頭交代しながら走ります。
先頭交代は、半周や1周毎に行います。
チームパシュートは、ペースを上げ下げしないのがタイムを出すポイントです。
先頭交代のタイミングやテクニックが、タイムに直結する競技です。
個人パシュートと同じく、ホーム側とバック側に分かれて走ります。
決勝では、相手を追い越した時点で勝利となります。
チームパシュートについてはこちらの記事を参考に
オリンピック3大会3種目出場 ジョージア・シマーリング
ジョージア・シマーリングは1989年生まれのカナダ人です。
アルペンスキー、スキークロス、自転車トラックでオリンピックに出場しました。
2016年のリオオリンピックにカナダチームでチームパシュートに出場し、銅メダルを獲得しました。
ジョージア・シマーリングのチームパシュートワークアウト
チームパシュートは、先頭交代を繰り返しながらレースします。
ペースの上げ下げに対応する力が必要です。
ワークアウトでは、チームパシュートを2回走ります。
最初に加速した後、2回先頭交代をします。
巡行はFTP95%で40秒間です。
1回のチームパシュートのタイムは3分30秒です。
③ケイリン feat.クリス・ホイ
自転車トラック競技 ケイリンとは
競輪は、日本人にとって最も馴染み深い自転車競技です。
オリンピックや世界選手権で行われるのは片仮名の「ケイリン」です。
ケイリンは、斜行や体の接触が禁止されています。
ラインを作るのも禁止です。
トラックの周長により異なりますが、残り1周半から2周まで先導車(ペーサー)が先導します。
ペーサーは50km/h程度まで速度を上げます。
ペーサー離脱後は、逃げなどの戦略を使い勝利を目指します。
競輪とケイリンの違いについてはこちらの記事を参考に
競輪は「勝負」・ケイリンは「レース」!!競輪とケイリンどう違うの!?
ケイリンの絶対王者 クリス・ホイ
クリス・ホイは、1976年生まれのイギリス人です。
オリンピックは2000年のシドニーオリンピックから2012年のロンドンオリンピックまで出場しました。
金メダルを6個獲得しました。
短距離種目を専門としていました。
ケイリンは2008年の北京オリンピックと2012年のロンドンオリンピックで史上初の連覇を達成しました。
2005年に大英帝国勲章を授与されました。
クリス・ホイのケイリンワークアウト
ケイリンは、ペーサー離脱前の位置取りも重要ですが、離脱後の戦略は更に大切です。
他の選手の戦略に対応する脚力が求められます。
ゴール前は全力でもがきます。
ワークアウトはFTP85%から120%まで上がります。
ケイデンスの指定があるので注意が必要です。
1つのブロックは3分30秒です。
合計3セット行います。
④チームスプリント feat.アンナ・メアーズ
自転車トラック競技 チームスプリントとは
チームスプリントは、男子は3人、女子は2人で行います。
バンクを男子は3周、女子は2周します。
1周毎に先頭選手が離脱します。
1人目は加速力、2人目は速度を維持する力、3人目は持久力が求められます。
スプリントトレーニングについてはこちらの記事を参考に
史上最強の女子トラック選手 アンナ・メアーズ
アンナ・メアーズは1983年生まれのオーストラリア人です。
2004年のアテネオリンピック500mTTで世界新記録を樹立し、金メダルを獲得しました。
オリンピックで通算6個のメダルを獲得しました。
チームスプリントは、ロンドンオリンピックで銅メダルを獲得しています。
アンナ・メアーズのチームスプリントワークアウト
チームスプリントは多くの人が未体験の競技です。
このワークアウトは、チームスプリントが誰でも簡単に体験できます。
ポイントは最後の30秒間です。
最後の30秒間はフリーライドなので、全力を出し切りましょう。
⑤スプリント feat.ネルソン・ヴァイルス
自転車トラック競技 スプリントとは
スプリントはトラック競技の花形的種目です。
大きな大会で、最後を飾る種目です。
予選は、加速した状態からスタートする200mのタイムで争います。
決勝は、バンクの周長により2周または3周で行われます。
決勝は1対1で行います。
イン側の選手は先行する義務があります。
ラインを変えるのは自由ですが、一度加速した後や最後の200mはラインをキープします。
スプリント力に加え、駆け引きする能力が必要です。
アフリカ系アメリカ人初の自転車競技五輪メダリスト ネルソン・ヴァイルス
ネルソン・ヴァイルスは1960年生まれのアメリカ人です。
1984年のロサンゼルスオリンピックに出場し、アフリカ系アメリカ人初の自転車競技のメダリストとなりました。
ネルソン・ヴァイルスは加速力に優れ、「チーター」の愛称がありました。
ネルソン・ヴァイルスのスプリントワークアウト
スプリントに最も必要なのは加速力です。
スプリント力のある選手は、駆け引きの幅ができます。
レースを有利に進めやすくなります。
このワークアウトは1分間90%FTPの後に30秒間のフリーライドがあります。
フリーライドで全力を出し切りましょう。