【トラック競技】発走機を使いこなしてスタートダッシュ!トラック競技のスタート解説!!


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発走機を使ったスタート

自転車トラック競技の1kmや3kmは発走機を使ってスタートするよ!
発走機?


発走機は号砲まで後輪を固定しておく装置。
フライング防止の役目があるよ!
今回は次の論文から発走機を使ったスタートについて紹介します。
自転車競技の発走機を用いたスタートにおける体幹および上肢のキネマティクスとパフォーマンスの関係 池田祐介 他
トラック競技についてはこちらの記事も参考に
トラック競技の走り方!~200mFTT・1kmTT・4kmIP
進化が止まらない!インターハイトラック競技のタイム上昇率を検証!
競輪やトラック競技の1km、3kmなどは発走機が使われます。
発走機はスタートの号砲まで後輪を固定し、フライングを防止する役割があります。
陸上競技や水泳ではスタートの合図まで体が動くとフライングになります。

陸上競技や水泳ではスタートの合図前に体を動かすとフライングになるよ!
トラック競技は発走機で体を自由に動かすことができます。

トラック競技は自由に体を動かしていいんだね!
スタートから効率よく加速するためには号砲が鳴るまでの予備動作が重要です。

スタートと同時に加速するには予備動作が大切になるよ!

タイムに直結するスタートからの加速
2010年にグリーンドーム前橋で行われた第10回チャレンジザオリンピックの1kmタイムトライアルと250mタイムトライアルを分析しました。

グリーンドーム前橋は2014年からヤマダグリーンドーム前橋という名称になっているよ!
室内の333mバンクだね
1kmのタイムはスタートから10mの通過時間と相関関係がありました。
10m通過が速い選手は1m通過と3m通過が速いことが分かりました。

スタートが速い選手は結果的にタイムが良くなるよ!
ペダルを1回転半させると10m進みます。
ペダルを1回転半させる加速能力がタイムに直結します。
発走機から後輪がリリースされ、クランクが45度回転する時間は上位選手と下位選手で有意差がありました。
スタート準備局面からクランクが45度回転する約1mまでの動作が重要です。

発走機から後輪がリリースされる前の準備動作が最初の1mのタイムを決めるよ!
スタート前からレースは始まってるんだね!

ギア比と加速の関係
ギア比と10m通過時間に相関関係はありませんでした。
ゴールタイムとギア比は相関関係がありました。

要するにどういうこと?
ギア比の高い選手はスタート準備から効率よくスタートしていると言えるね!

上位選手と下位選手のスタートの違い
上位選手のスタート準備
1m通過時間を縮めるにはスタート準備で前方へ身体重心速度を高める必要があります。

発走機のストッパーリリース直後の体と自転車の重心速度を高めると1m通過時間が縮まるよ!
1m通過時間が速い選手は発走機のストッパーが解放された瞬間の腰の大転子の水平速度が高いことが分かりました。

腰の大転子は太ももの付け根の出っ張っている部分だよ!

パフォーマンスの高い選手はスタート直前に腰を後ろに引いています。
カウントダウンゼロで素早く腰を前進させます。
腕は強く引きます。
肘関節角度や肩関節角度は小さいことが分かりました。
上肢の強い引きでクランク中心上でペダルを踏み込めます。
リリース直後の大転子位置
発走機のリリース直後の大転子位置が上位選手はクランク中心から3cm後方でした。
下位選手は34cm後方でした。

速い選手はリリース時の大転子位置がクランクのほぼ真上にあるよ!
上位選手の体幹の角度はスタート直後は水平でその後に立ち上がってくることが分かりました。


上位選手は発走機のリリース時に腰がクランク上にあるよ
スタート時は体幹が水平でスタート後に後傾するんだね!


肘と肩は閉めているよ!


下位選手は発走機のリリース時に腰がクランク後方にあるよ
スタート後も体幹が前傾したままだね


肘や肩は開いているね!
リリース直後に腰がクランク中心よりも前方にあることで体重を利用した加速ができます。
スタート準備時に肩関節と肘関節を閉めることで腕の強い引きを生み出します。
発走機を使ったスタート まとめ
- 1kmタイムトライアルはスタートからの加速が重要
- スタート後にクランクが45℃回転するまでが特に重要
- スタートから加速するにはスタート準備が大切
- 上位選手は発走機のリリース時にクランクのほぼ真上に腰が位置している
- 上位選手はリリース時は体幹が水平だがスタート後は後傾する
- 上位選手はスタート準備時に肩と肘を閉め、体幹の力を活かしている
- 下位選手は発走機のリリース時にクランク後方34cm位置に腰が位置している
- 下位選手はスタート後も体幹が水平のまま
- 下位選手はスタート準備時に肩と肘が開いているので体幹の力が十分に使えない
- 上位選手は体重を使った加速ができる
1kmタイムトライアルの0mから200m区間のタイムと体幹の筋力は相関関係があります。
体幹を鍛えるとともに、発走機を使った練習を頻繁にすることでタイムの短縮が期待できます。

発走機を使った練習回数を増やすことと、体幹を鍛える事でタイムが縮まるね!

