ロードバイク不足で買えない・修理できない!パーツ不足が起きた4つの要因
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Contents
目次
ロードバイクが買えない・修理できない!コロナ禍で世界的にパーツ不足
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2021年現在、ロードバイクショップで商品を買いたいのに買えない異常事態が続いているよ!
コロナ禍の初期は販売好調
新型コロナウイルスが発生してから2年が経とうとしています。
コロナ禍により社会が変化し始めた最初の頃は自転車販売が好調でした。
通勤を電車から自転車に変える人が多くいたため、ショップの自転車は飛ぶように売れました。
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飲食店が打撃を受ける中、自転車ショップの販売は好調だったよ!
好調は長続きしなかった
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事態はすぐに悪化したんだね・・・
しかし、好調は長続きしませんでした。
2020年始め頃からパーツの不足が顕著になりました。
2021年現在はロードバイクを注文しても手に入ることはありません。
ロードバイクだけではなく、パーツの入荷もままならない状況です。
もし落車でロードバイクが故障しても直せない可能性が高いです。
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落車してもすぐに修理できない状態が続いているよ!
どうしてこんな事になっているの!?
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この現象は日本だけでなく、世界中で起きています。
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世界的なロードバイク不足を招いた4つの要因
異常な需要と追いつかない供給
なぜロードバイクやパーツが不足しているのでしょうか。
答えは皆が自転車を欲しがっているからです。
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世界中の人が自転車を欲しがっているけど期待に応えられていないよ!
コロナ禍により世界中でかつてない自転車ブームが到来しました。
ショップは在庫を使い果たし店頭には何もない状態になりました。
ロードバイクメーカーはパーツを奪い合っている状況です。
ショップは必死で在庫を確保しようとしています。
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いつも行くショップの人もパーツが入荷しないって嘆いていたよ・・・
自転車に限らず、自動車や食器洗浄機、木材に至るまであらゆるものが不足しています。
新型コロナウイルス禍からの経済回復が進む米中で木材需要が高まり、日本の輸入木材価格が高騰している。不足感で国産材も値上がりし、業界では1970年代に起きた石油ショックになぞらえ「ウッドショック」とも呼ばれる。
共同通信 2021年6月23日
在宅勤務で引きこもった消費者の旺盛な需要が生まれました。
しかし供給は生産の不調と出荷の遅れにより滞っています。
思うように新車やパーツが買えないユーザーの不満は高まっています。
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新規ユーザーが取り込めないので長期的な悪影響があるよ!
4つの要因
サプライチェーンが不安定な状況は2023年まで続くと予想されています。
ロードバイクのパーツ不足の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡んでいます。
大きな要因は次の4つです。
- パーツの供給不足
- ジャストインタイム方式の崩壊
- 流通の混乱
- 自転車需要の異常な増加
①パーツの供給不足
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パーツが足りないならいっぱい作れば売れるのに・・・
そんな単純な話ではないよ!
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急な増産はできずリスクもある
パーツメーカーはいきなり前年の2倍の生産はできません。
工場が増産体制を整えるには時間がかかります。
今回の異常な需要がずっと続く保証はどこにもありません。
パンデミックが去った後に不況が始まる可能性もあります。
高額な投資をして増産体制を整えても5年後には工場に空きスペースができている可能性もあります。
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増産してもずっと売れ続ける保証はないよ!
増産のための設備投資をしても無駄になる可能性もあるんだね
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工場はコロナの影響で新しい安全プロセスの導入を余儀なくされました。
従業員に感染防護服を着させて入口で検温する必要があります。
少しでも体調の悪い従業員を働かせることはできません。
工場の操業も不安定です。
シマノのマレーシア工場は2021年6月1日から減産し、6月15日に閉鎖されました。
シマノのマレーシア工場閉鎖は世界のパーツ供給に大きな影響を与えました。
シマノのマレーシア工場は1990年に操業を開始しエントリーモデルからミッドレンジモデルの生産を行っています。
パーツメーカーは増産体制を整え始めている
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事態を打開するための動きも出ているよ!
シマノはシンガポール新工場でパーツ生産を始めることを発表しています。
2022年下期からの稼働を目指しています。
シマノは2022年下期からシンガポールの新工場で変速機など自転車部品の生産を始める。現工場の代替として20年末の完成を目指していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で21年末にずれ込んだ。コロナ後を見据えて最新鋭の設備を導入し海外での生産体制を強化する。
日本経済新聞 2021年7月11日
あらゆる商品が不足し高騰しているため工場建設も遅れる事態になっています。
②ジャストインタイム方式の崩壊
一つの部品の欠品が全てを狂わせる
人力で動く最も効率的な交通手段である自転車は2つの車輪とフレーム、僅かな部品で構成されたシンプルな製品です。
しかし1台のロードバイクは各国の20社以上から調達された部品で構成されています。
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シンプルな構成のロードバイクだけど、様々なパーツが組み合わさっているよ!
様々な企業から組み立て工場に部品が集結され組み立てられます。
製造拠点は中国や台湾、ベトナムです。
一つの工場で複数ブランドの組み立てを行っています。
ジャストインタイムのデメリットが露呈
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ジャストインタイムって何?
「必要なものを必要な時に必要なだけパーツを調達する」のがジャストインタイムです。
ジャストインタイムはトヨタ自動車が導入した生産方式です。
パーツを必要な時に必要な量だけ発注するので在庫を最小化しコストを圧縮することができます。
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平常時ならジャストインタイム方式で上手く回るよ
ジャストインタイムはメーカーがパーツの在庫を持たないため急に受注量が増加した場合にはスピーディな対応ができません。
コロナ禍でパーツ供給が滞るとすぐに生産がストップしてしまいます。
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自転車だけでなく、自動車でも同じ現象が起きているよ!
「必要なものを、必要な時に、必要な量だけ調達するというジャスト・イン・タイムなどにこだわっているから、部品の欠品という事態を招くのだ」というのが、典型的な論調である。最近聞いたのは、新型コロナの感染拡大の影響で世界中の工場が生産調整に陥った、いわゆる「第1次工場稼働危機」の際だった。
日経クロステック 2021年2月22日
自動車業界ではジャストインタイムの欠点をカバーするために適切在庫を確保する取り組みを始めています。
メーカーの過剰注文が更に事態を深刻化させた
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パーツ欠品で生産ラインが止まることを恐れたメーカーは過剰注文を繰り返したよ!
更にパーツが不足して悪循環になるね・・・
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1社でも部品供給が滞るとロードバイクは完成しません。
部品不足により生産が滞ることを恐れたメーカーは過剰注文を繰り返しました。
出荷時期が近づくと注文を実際に必要な個数に落とします。
供給体制は更に混乱しました。
部品ブランドの納期は通常であれば約30日でしたがコロナ禍以降は11ヶ月から12か月に伸びました。
フレームの生産が安定していても完成車が出荷できない状況です。
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フレームは生産できるのに僅かなパーツが揃わないために出荷できない状態になっているよ!
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③コンテナ不足による海上輸送の混乱
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輸送も混乱しているよ!
パーツが運べなくなっているんだね!
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世界的なコンテナ不足
中国は2020年にヨーロッパ諸国よりいち早く経済回復しました。
中国からヨーロッパ諸国への輸出が急増しました。
ヨーロッパへかつてない量のコンテナが運ばれました。
その頃ヨーロッパはパンデミックの真っ最中です。
空になったコンテナを中国へ送り返すことができませんでした。
アジアの物流に必要なコンテナがヨーロッパに滞留する事態が発生しました。
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ヨーロッパに送ったコンテナが戻ってこなくなったよ!
コロナ禍前からコンテナが減産傾向だったことも混乱に拍車をかけました。
海上運賃は2倍から6倍に高騰しました。
コロナ禍により荷下ろしにも時間がかかるようになりました。
引きこもった人々による巣ごもり需要のために世界的にドライバー不足も発生しました。
中国からヨーロッパや北米に向かったコンテナが戻ってこない状態はまだ続いています。
国際海運の混乱は2022年も継続すると予想されています。
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コンテナ不足が解決する気配はまだないよ!
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④自転車需要の異常な増加
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世界中でかつてない自転車ブームが起きているよ!
閉じ込められた人々は自転車を求めた
何か月も家に閉じこもった人々は安全なアウトドアアクティビティを求めました。
コロナ感染の可能性が高い公共交通機関から安全な移動手段である自転車に乗り換える人も続出しました。
各国の政策でサイクリングがコロナ禍でも必要な運動と認められました。
屋外の運動を推奨しました。
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自転車ブームは各国政府の後押しもあったよ!
労働者が時間を持て余し、自転車を買い求めました。
イギリスやフランスでは古い自転車の修理を割り引く政策がなされました。
この政策により一部のパーツの需要が急増しました。
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倉庫に眠っていた自転車を修理する人も多かったんだね
パンデミックが始まった初期の頃は収益が急上昇しました。
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ブームの最初は良かったんだけど・・・
自転車はたくさん作られているが人々が求める量はそれを遥かに上回りました。
最初に不足したのはコンポ一式、ホイール、サドル、ハンドルバーです。
現在では自転車にまつわるありとあらゆるものが不足しています。
2022年モデルも入手困難!?
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メーカーによっては2022年モデルも手に入るか怪しいよ!
パンデミックが始まった頃は2020年モデルを諦めて2021年モデルを予約するように勧められました。
2021年現在では2022年モデルも入荷も厳しく、2023年モデルを予約する状況です。
低価格帯から高価格帯まで需要が高まっていますが特に不足しているのは15万円以下のモデルです。
パーツ不足はいつ解決する!?
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2023年後半まで混乱は続くと予想されているよ!
2023年後半には解決!?
パーツ不足の要因が一つだけなら解決する方法を見つけるのは簡単です。
しかし事態はより深刻で複雑です。
工場の生産体制や海運の混乱、需要の急増といったすぐに解決できない要因が複雑に絡み合っています。
2022年に供給体制は僅かに回復する可能性があります。
以前のような状態に戻るのは2023年後半と予想されています。
国内のショップは難しい経営を迫られています。
個人経営のプロショップは厳しい経営状態に陥っています。
仮に2023年後半にパーツ供給が正常になっても肝心のショップがなくなっている可能性もあります。
ネットではなくショップで商品を購入したり、メンテナンスを依頼することでプロショップを買い支える必要があります。
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ショップを買い支えるためにも小売店での購入やメンテナンス依頼をしよう!
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