【ZWIFTアカデミー2024】プロロードレーサー発掘のための3つの変更点と6つのワークアウト

Contents
目次
プロ選手発掘だけではない魅力 ZWIFTアカデミーとは
ZWIFTアカデミー 2つの目的
ZWIFTアカデミーは2018年から続く、恒例のイベントです。
目的は大きく2つあります。
全てのユーザーを対象にしたトレーニングプログラムと、プロ選手発掘です。
ZWIFTアカデミーから、多くのプロ選手が誕生しています。
2023年は女性イギリス人と男性イタリア人の選手がプロチームと1年間の育成契約を結びました。
16万人以上の参加者から選ばれる、非常に狭き門です。
ZWIFTアカデミーについてはこちらの記事を参考に
Zwift アカデミー 2021 ワークアウトプラン全6種類 徹底解説
ZWIFTアカデミー2022 全6種ワークアウトで苦手を克服
ZWIFTアカデミー2023 ファイナリスト&全6種類ワークアウト徹底解説
2020年優勝者のニーヴ・ブラッドベリーは2025年現在も女子ワールドチームであるキャニオン//スラムレーシングで活躍しています。

誰でも気軽に参加できる
ZWIFTアカデミーは、誰でも気軽に参加することができます。
一般ユーザーが参加できるのは、ワークアウトとレースです。
6つのワークアウトと2つのレースを完走すると、アカデミーを卒業できます。
卒業すると、特別なジャージがアンロックされます。

参加者全員がワールドクラスへ加入するチャンスが与えられます。
プロ選手についてはこちらの記事を参考に
【ロードバイクFTP判定】自分のFTP 高いor低い?国内プロ・海外プロと比較!
プロ選手発掘にフォーカスしたZWIFTアカデミー2024 大きな3つの変更点
選手発掘を重視したプログラム
ZWIFTアカデミー2024は、例年よりも選手発掘にフォーカスした内容になっています。
ワークアウトには、多くのフリーライドが組み込まれています。
① 開催時期の変更
ZWIFTアカデミー2023は11月6日から12月17日まで開催されました。
ZWIFTアカデミー2024はより早い時期から始まります。
開催時期は8月5日から11月3日です。
3か月間に渡って開催されるのは、過去最長になります。
開催時期の延長により、多くのユーザーが参加できることになります。
② ショートワークアウトの廃止
ZWIFTアカデミー2024には6つのワークアウトが用意されています。
ZWIFTアカデミー2023までは、通常のワークアウトに加えてショートバージョンが用意されていました。
ショートバージョンは30分程度のワークアウトでした。
ZWIFTアカデミー2024はショートバージョンがありません。
全てのワークアウトが60分程度の長さになります。
③ グループワークアウトの廃止
ZWIFTアカデミー2024のワークアウトは、グループワークアウトではありません。
各自が好きな時間にワークアウトする形式になります。
よりタレント発掘にフォーカスした形になります。
2024年ZWIFTアカデミー優勝者
2人のプロ選手が誕生
9年目を迎える2024年ZWIFTアカデミーから、2人のプロ選手が誕生しました。
2024年ZWIFTアカデミーの参加者は10万人を越えました。
最終テストに残ったのは、男女4人づつの合計8人です。
この中から4日間のテストにより、男女1名づつが選ばれます。
最終テストは、ZWIFTと実走の両方で行われます。
パワーだけでなく、バイクスキルも要求されます。
グラベル、サーキット、ヒルクライムでパワーとテクニックがテストされます。
ZWIFTのバーチャルレースではなく、実際のレースで必要な持久力やインターバル耐性が要求されます。
最終テストの様子はYouTubeで公開されています。
カナダ生まれの22歳 ノア・ラムジー選手

ノア・ラムジー選手はカナダ生まれの22歳です。
他のファイナリストを圧倒するスプリント能力を評価され、優勝しました。
ZWIFTアカデミーの選手発掘プログラムは素晴らしいものでした。他のファイナリストのお陰で、最高のパフォーマンスを発揮することが出来ました。2025年はアルペシン・ドゥクーニンクの育成チームに所属します。今までとは違った試練に直面することがあるかも知れません。
オーストラリア生まれの18歳 エミリー・ディクソン選手

エミリー・ディクソン選手はオーストラリア生まれの18歳です。
ファイナリストの中には、エミリー選手のパワーを上回る選手もいました。
エミリー選手は、18歳という若さと、8分間のヒルクライムが評価され優勝しました。
2025年のZWIFTアカデミーで優勝できるとは思ってもいませんでした。チームとZWIFTアカデミーに感謝します。
チームと一緒にレースが出来るのを楽しみにしています。
ZWIFTアカデミー2024 ワークアウト全6種類
①才能をテストするワークアウト 【Pro Potential Prologue】

フリーライドでパワーをテストするワークアウトです。
30秒、1分、15分のフリーライドがあります。
15分のフリーライドは非常に長時間です。
最後までやり切るために、最初は控えめなパワーで踏みましょう。
ワークアウト時間は58分です。
②スプリント能力をテストするワークアウト 【Power Push】

30秒間のフリーライドでスプリント能力をテストします。
スプリントトレーニングはワークアウトの前半で行います。
フレッシュな脚でトレーニングします。
ワークアウトの後半は、VO2MAXと有酸素能力をトレーニングします。
ワークアウト時間は70分です。
スプリントトレーニングについてはこちらの記事を参考に
【ロードバイク】クレアチンリン酸を増やし、繰り返されるアタックやゴールスプリントに勝てる体になる方法【反復スプリント】
③VO2MAXをテストするワークアウト 【Fatigue Factor】

VO2MAXをテストするワークアウトです。
VO2MAXとは、体内に酸素を取り入れる能力です。
VO2MAXが高いほど、ロードレースでは有利にレースができます。
3分間と5分間のフリーライドがあります。
ワークアウト時間は59分です。
VO2MAXについてはこちらの記事を参考に
【ロードバイクのVO2MAX判定】自分のVO2MAXは普通より高いor低い?【海外プロロードレーサーと比較】
④持久系ワークアウト 【FTP Overload】

フリーライドはありません。
FTP前後でワークアウトします。
FTP前後のワークアウトはオーバー・アンダーインターバルと呼ばれます。
有酸素能力を向上するために、非常に優れたワークアウトです。
ワークアウト時間は58分です。
持久系能力についてはこちらの記事を参考に
ロードレースで勝つには有酸素トレーニングが絶対に必要な理由とその方法
⑤乳酸除去能力をテストするワークアウト 【Breakaway Blitz】

ロードレースはアタックの繰り返しです。
回復能力が非常に重要です。
アタックが決まるまで何度も挑戦できる選手は、レース展開で有利に立ち回れます。
このワークアウトでは20秒×3回と40秒×3回のフリーライドがあります。
何度もアタックできる選手かどうかをテストします。
ワークアウト時間は64分です。
乳酸除去能力についてはこちらの記事を参考に
オーバー・アンダーインターバルが乳酸除去能力を高める理由とZWIFワークアウト3選
レース最終局面でスプリントできる力をテストするワークアウト 【Grand Finale】

疲労困憊した状態でスプリントできる能力をテストするワークアウトです。
10分間と2分間のフリーライドがあります。
10分間のフリーライドで、脚を予備疲労させます。
最後の2分間は、リードアウトからのゴールスプリントを想定しています。
ゴールを目指して、全力で挑みましょう。
ワークアウト時間は66分です。
選抜レース
レース1 ヒルクライムチャレンジ
コース | Ven-Top |
期間 | 8月30日~9月8日 |

Ven-TopはZWIFT3大KOMの一つであるVentoux KOMを上るコースです。
距離は19kmで平均斜度は8%です。
ツールドフランスで数々の名勝負を生み出した名峠「モン・ヴァントゥ」をリアルに再現しています。
ZWIFTのKOMについてはこちらの記事を参考に
ZWIFT 3大ヒルクライムコース「Ventoux」「Alpe du ZWIFT」「Epic」完全攻略法
レース2 クリテリウムレース
コース | Duchy Estate |
期間 | 10月4日~10月13日 |

3kmのコースを9周回するクリテリウムレースです。
小さなアップダウンが繰り返される高速レースになります。
クリテリウムについてはこちらの記事を参考に
クリテリウムで勝つ方法を徹底解説!初心者・上級者別レース展開・ZWIFTワークアウト
