ZWIFTでパワー解析 最大パワー・VO2MAX・FTPを見る方法
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目次
ZWIFTのアクテビティフィードへのアクセス方法
ZWIFTは、過去の走行データから様々な数値を見る事ができます。
これらの数値はZWIFTの走行データのみが反映されます。
実走のデータは反映されません。
固定ローラーのパワー値は、実走よりも低くなる傾向があります。
より詳しく走行データを解析するには、トレーニングピークスやゴールデンチーターを使う必要があります。
パワー値(フィットネス)の表示方法
ZWIFTのアクテビティフィードにアクセスすると、自分のパワー値(フィットネス)を確認できます。
- アクティビティフィード(zwift.com/feed)にアクセス
- アクテビティフィードをクリック
フィットネスの確認方法
フィットネスでは、zFTP、zMAP、VO2MAXを確認できます。
zFTP
zFTPとは、ZWIFT独自のFTP値です。
FTPは、1時間の最大平均パワーです。
zFTPは、40分間出力可能なパワー値です。
ZWIFTはスマートトレーナーで行います。
スマートトレーナーは実走に比べてパワー値が下がります。
屋外で測定したFTPをZWIFTで使うと、誤差が生じる可能性があります。
そのため、ZWIFはスマートトレーナーに最適化したFTPであるzFTPを使うと推測されます。
ZWIFTのFTPテストについてはこちらの記事を参考に
ZWIFT FTPテスト全4種類徹底解説 20分テスト・ランプテスト ベストなFTPテスト方法を紹介
ZWIFはzFTPの測定方法を明らかにしていません。
過去のパワー値から自動的に算出されます。
スマートトレーナーと実走の関係についてはこちらの記事を参考に
zFTPはレースのカテゴリー分けにも使われます。
ZWIFTレースは参加できるカテゴリーが自動で限定されます。
zFTPが高い人は、上位のカテゴリーにエントリーされます。
ZWIFTのカテゴリー分けは下の表の通りです。
レースカテゴリー | zMAP | zFTP |
---|---|---|
カテゴリー A | 5.4W/kg以上 | 4.2W/kg 以上又は250W以上 |
カテゴリー B | 5.4W/kg~4.2W/kg | 4.2W/kg~3.36W/kg 又は200W以上 |
カテゴリー C | 4.2W/kg~3.3W/kg | 3.36W/kg ~2.625W/kg 又は150W以上 |
カテゴリー D | ~3.3W/kg | 2.625W/kg 以下 又は150W以下 |
カテゴリーE | 数値なし | 数値なし |
女性限定レース | zMAP value | zFTP |
---|---|---|
カテゴリー A | 5W/kg以上 | 3.88W/kg以上 |
カテゴリー B | 5W/kg~4.2W/kg | 3.88W/kg~3.36W/kg |
カテゴリー C | 4.2W/kg~3.5W/kg | 3.36W/kg~2.625W/kg |
カテゴリー D | 3.5W/kg以下 | 2.625W/kg以下 |
カテゴリー E | 数値なし | 数値なし |
カテゴリーについてはこちらの記事を参考に
zMAP
zMAPとは、最大有酸素パワー(MAP)の推定値です。
4分間から6分間の最大平均パワーです。
この数値が高い人ほど、VO2MAXが優れています。
VO2MAXについてはこちらの記事を参考に
VO2MAX
VO2MAXとは、最大酸素摂取量です。
VO2MAXが高い人ほど、体内に酸素を取り込む能力が優れています。
ロードレースなどの持久系スポーツで、非常に重要な数値となります。
VO2MAXを正確に測定するには、エアロバイクで追い込んだ時の呼気を解析する必要があります。
ZWIFTで表示されるVO2MAXは、パワー値から推定したものです。
ガーミンが公表しているVO2MAXの基準値は下の表の通りです。
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 | |
---|---|---|---|---|---|---|
極めて優秀 | 55.4 | 54 | 52.5 | 48.9 | 45.7 | 42.1 |
かなり高い | 51.1 | 48.3 | 46.4 | 43.4 | 39.5 | 36.7 |
高い | 45.4 | 44 | 42.4 | 39.2 | 35.5 | 32.3 |
標準 | 41.7 | 40.5 | 38.5 | 35.6 | 32.3 | 29.4 |
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 | |
---|---|---|---|---|---|---|
極めて優秀 | 49.6 | 47.4 | 45.3 | 41.1 | 37.8 | 36.7 |
かなり高い | 43.9 | 42.4 | 39.7 | 36.7 | 33 | 30.9 |
高い | 39.5 | 37.8 | 36.3 | 33 | 30 | 28.1 |
標準 | 36.1 | 34.4 | 33 | 30.1 | 27.5 | 25.9 |
オリンピアンなど、一流選手のVO2MAXは80~90ml/kg/分に達します。
VO2MAX向上トレーニングについてはこちらの記事を参考に
【ロードバイク】心拍出量を増やしてVo2maxを上げる3つの要因
ピークパワーの確認方法
DATA
ピークパワーのDATAをクリックすると、時間ごとの最大パワーを見る事ができます。
ピークパワーは、過去60日間の最大値です。
ピークパワーを見れば、自身の得意分野が分かります。
下の表は、優れたアマチュア選手の基準値です。
5秒 | 1分 | 5分 | |
男性 | 18.07w/kg | 8.74w/kg | 5.12w/kg |
女性 | 14.25w/kg | 7.11w/kg | 4.45w/kg |
GRAPH
グラフでピークパワーを確認できます。
「GRAPH」をクリックすると表示されます。
黒い線が全ての期間のパワー値です。
オレンジ色の線が過去60日間のパワー値です。
2つの線が離れていれば、過去2か月間でパワー値が下がっている可能性があります。
冬のベーストレーニングの時期は、この傾向が強くなります。
レースシーズンになると、2つの線が近づきます。
ベーストレーニングについてはこちらの記事を参考に
冬のロードバイクベーストレーニング アプローチ2選 【量を重視:ハイボリュームトレーニング】VS【質を重視:スイートスポットベーストレーニング】
ピークパワーとは、ある秒数での最高平均パワーです。
カーソルを40秒の所に合わせると、40秒間の最高平均パワーが分かります。
この数値が反映されるのは、ZWIFTで走った時のみです。
実走で最高値を更新しても、このグラフには反映されません。
ガーミンとZWIFTのFTPが異なる場合
ガーミンなどで表示されるFTPと、ZWIFTのFTPが異なる場合があります。
一致する方が稀かも知れません。
その原因の一つは、アルゴリズムの違いです。
ZWIFTは独自のアルゴリズムを使ってFTPを算出します。
ZWIFTのアルゴリズムは公表されていませんが、ガーミンとは異なる可能性が高いです。
もう一つの原因は、室内と実走はパワーが異なるという点です。
室内トレーニングは、実走に比べてパワーが低くなることが多いです。
バイクが固定されている事や、室温の上昇が大きな原因です。
パワーが低くなるので、ZWIFTのFTPはガーミンより低くなることがあります。
室内トレーニングのパワー低下についてはこちらの記事を参考に
ZWIFT・ローラー台が屋外の実走より5.5%きつい6つの理由