ロードバイクの栄養補給に昆虫食が最高!?
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目次
ロードバイクトレーニングには動物性タンパク質が大切!
筋肉を修復・再生するにはタンパク質を効率よく摂取することが大切です。
タンパク源として牛や豚、鶏、魚に頼っている人がほとんどです。
近年になり新しい選択肢として昆虫食が注目されています。
タンパク質についてはこちらの記事を参考に
どうして昆虫食が注目されているの?
世界の食料危機を救う昆虫食!?
2070年に世界人口が100億人を突破するという試算があります。
世界的な食糧不足が予想されています。
日本は少子化傾向だけど、世界人口は増加しているよ!
国連は2014年に昆虫食を提唱しています。
人類のたんぱく源は主に家畜です。
魚も食べるけど一番多いのは牛・豚・鶏だね!
家畜による温室効果ガスの排出が問題になっています。
穀物価格も上昇しています。
新しいたんぱく源として昆虫食が注目されています。
昆虫食は環境的に低コスト
昆虫食は経済的にもメリット
昆虫食は経済的にも低コストだよ!
少ない穀物で多くのタンパク質が作れるんだね!
同じ量のタンパク質を作るのに必要な飼料は牛肉の12分の1、豚肉の4分の1です。
排出される温室効果ガスの量はヨーロッパイエコオロギの場合、牛肉の2000分の1、豚肉の50分の1です。
環境にも優しいね!
昆虫食は効率的
牛の可食部位は全体の40%です。
60%は廃棄されます。
昆虫は可食部位が80%です。
廃棄する部分はほとんどありません。
昆虫は捨てる所がほとんどないよ!
牛も昆虫も炭水化物を栄養にします。
昆虫は炭水化物の50%をタンパク質に変換できます。
牛は僅か0.004%です。
牛肉1kgを作るのに水が20000リットル必要です。
昆虫は僅か8リットルです。
1kg当たりのタンパク質含有量は昆虫が80%なのに対して牛は17%です。
牛を育てるにはたくさんの炭水化物と水がいるんだね!
昆虫食は食材としてのポテンシャルが高い
昆虫は100万種類以上います。
形や色も多種多様です。
種類ごとに食べ方を変えれば無限の調理法があります。
魚も種類ごとにたくさんの料理方法があるね!
昆虫は形や色も様々だから色々な調理法がありそう!
世界の昆虫食
日本人にも馴染みのある昆虫食
日本人は昔から昆虫を食べてきたよ!
日本では江戸時代から昆虫食の記録があります。
ハチ類やバッタ類など55種類が食べられていました。
41都道府県で昆虫食の記録があります。
ほぼ全国で食べられていたんだね!
長野県は特に盛んだよ!
中でも長野県は昆虫食が盛んです。
ハチの子やイナゴが好まれています。
採集による昆虫収集は非効率的です。
イナゴを100g得るには200匹から250匹が必要です。
熟練者でも1時間かかります。
昆虫食は日常的な食べ物ではなく、嗜好品としての位置づけでした。
昆虫食はイベント的な位置づけだったのかも!?
ヨーロッパの昆虫食
ヨーロッパでも一部で昆虫が食べられているよ!
ヨーロッパではイタリアでチーズバエの幼虫を食べる習慣があります。
昆虫食はあまり見られません。
キリスト教の文化が昆虫食を妨げているのかも知れません。
アジアとは文化的な違いがあるね!
東南アジアの昆虫食
タイ・カンボジア・ベトナムではコオロギが一般的な食材として使われています。
若い世代では昆虫食は減少傾向にあります。
中国は雲南省で昆虫食が盛んです。
セミやスズメバチなどが食べられています。
台湾でも広東省の影響を受けている地域では昆虫が食べられています。
なぜ昆虫食は広がらないか
昆虫食は良さそうなのに一般的にならないのは何で?
最大の壁は「嫌悪感」
「嫌悪感」が障害になっているよ!
昆虫食の最大の壁は嫌悪感にあります。
昆虫を病原的なイメージで捉える傾向が強いです。
虫=ゴキブリのイメージ?
新しいものへの抵抗感
新奇な食べ物に対する抵抗感もあります。
未体験の食べ物に対する抵抗感が最も強いのは幼少期です。
食中毒などを避けるための本能的な感覚です。
未経験の食べ物に対する抵抗感は年齢を重ねるに連れて弱まる傾向があります。
子供よりおじさんの方が新しい食べ物好きかも・・・
植物性タンパク質ではダメなの?
動物からしか摂れないアミノ酸があるよ!
タンパク質はアミノ酸で出来ています。
食べ物からしか摂取できないアミノ酸を必須アミノ酸といいます。
必須アミノ酸は9種類あります。
その内、イソロイシン、スレオニン、リジンの3種類は動物性タンパク質に多く含まれています。
動物性タンパク質は成長促進や新陳代謝、免疫向上に欠かせないものです。
タンパク質についてはこちらの記事を参考に
昆虫食にはコオロギが最適!?
食べるならコオロギが一番だよ!
世代交代が簡単
コオロギは簡単に繁殖するよ!
繁殖が簡単な種類ほど昆虫食に向きます。
どんどん成長して産卵するほど効率的です。
居住環境が単一
トンボを養殖するにはヤゴを育てるための水中環境が必要になります。
幼虫から成虫まで同じ環境で発育する種類が昆虫食に向いています。
土の中で幼虫時代を過ごすセミも繁殖には不向きだね!
行動範囲が広すぎない
狭い環境でも繁殖できる種類の方が効率的です。
飛ぶ種類や縄張り意識が強い種類は広いスペースが必要なので非効率的です。
トンボは空間が必要なので向かないね!
ポピュラーに食されている
あまり珍しい種類は馴染みがないので消費者のハードルが高くなります。
親しみやすい種類であることが大切です。
ゴキブリも嫌悪感が強いので売れなさそう・・・
タイのコオロギファーム
タイではコオロギが盛んに養殖されているよ!
タイはコオロギ養殖が盛ん
タイではコオロギが養殖されています。
タイはコオロギの養殖が盛んで消費量も増加傾向にあります。
屋根と柱のみの半屋外でコオロギを繁殖させています。
コンクリート製のプールを3段に積み上げて養殖しています。
繁殖場の臭いは少ないです。
コオロギの糞が少なく、乾燥しているためです。
水は一日に数回霧吹きするだけです。
土壌も必要ありません。
初期投資費用があまりかからないので新規参入のハードルが低いです。
力を必要としないので女性や高齢者の雇用の場となっています。
天候に左右されにくいのもメリットです。
手軽に参入できて臭いで近所に気を遣うこともないよ!
昆虫食を美味しく感じるには
美味しく昆虫を食べるにはどうすれば良いの!?
「美味しさ」を決める要素
味覚は美味しいと感じる要素の20%しかありません。
他に重要なのは視覚、臭覚、食感です。
味覚は美味しさを決める要素のほんの一部だよ!
初期の昆虫食
初期の昆虫食は「○○に混ぜる」パターンが多かったです。
お好み焼きに混ぜたり、パンケーキに混ぜたりなどです。
混ぜると「混入した」というイメージが強くなってしまいます。
美味しさを損なう原因になってしまいます。
混ぜる系は混入感が強くなってしまうね!
ミールワームの「ムニュッ」とした食感やコオロギの「ザクッ」とした食感は美味しいものです。
しかし、昆虫をダイレクトにイメージさせてしまいます。
昆虫食に慣れていない場合は時期尚早です。
ダイレクトに昆虫を感じるとキツイかも・・・
昆虫食を受け入れるには知的好奇心が必要です。
新しい経験やスリリングな体験を求める傾向が高い人ほど昆虫食を受け入れやすくなります。
一度食べてみて!食用昆虫通販サイト
食用昆虫はどこで買えるの?
ネット通販が便利だよ!
初めての昆虫食におススメ!
いきなり昆虫食は抵抗が・・・という人におススメです。
コオロギがパウダー状になっているので抵抗感なく食べる事ができます。
コオロギプロテインも販売しているのでロードバイクトレーニングの栄養補給に最適です!
何でも売ってるよ!
昆虫だけでなくワニやカンガルーなども手軽に買えます!
昆虫はコオロギはもちろん、サソリやタガメ、ワーム系も充実しています。
調理済みの昆虫が買えるよ!
コオロギの燻製や煮干しなど、古くから日本で食べられてた調理法が体験できます。
昆虫あられやタガメサイダーなど珍しい商品も手に入ります。
気になる昆虫食のコストは!?
毎日食べるなら気になるのはコストだね!
まずはお馴染みの食材のコストを見てみよう!
鶏むね肉
鶏むね肉(皮なし)は100gあたり24gのタンパク質が含まれています。
鶏むね肉はスーパーで手軽に入手できて調理も簡単なので最もおススメのタンパク源です。
50円/100gで計算した場合、タンパク質1gあたりのコストは2.08円です。
卵
卵は低価格で調理のレパートリーも数多い優秀な食品です。
最近は若干の値上がりがあるものの、低価格で売っています。
卵は100gあたり12gのタンパク質を含んでいます。
12個入りパックを170円で計算した場合、タンパク質1gあたりのコストは2.36円です。
プロテイン
手軽にタンパク質を摂れるプロテインは優れた栄養補助食品です。
トレーニング後でも気軽に飲めるので利用している人も多いのではないでしょうか。
数あるプロテイン商品の中でもコスパの良いマイプロテインを例に計算します。
ノンフレーバーの価格はセール時で150円/100g程度です。
100gあたり82gのタンパク質がふくまれています。
タンパク質1gあたりのコストは1.8円です。
鶏むね肉 | 卵 | プロテイン | |
タンパク質1gの価格 | 2.08円 | 2.36円 | 1.8円 |
次は昆虫食のコストだよ!
粉末ワタリバッタ
昆虫食通販バグズファームで販売されているワタリバッタの粉末は11800円/kgです。
ワタリバッタの粉末100gあたり65gのタンパク質が含まれていると仮定します。
タンパク質1gあたりのコストは18.1円です。
国産フタホシコオロギ
昆虫食通販バグズファームで販売されています。
加熱調理済みの国産フタホシコオロギは100gあたり2360円です。
100gあたり19gのタンパク質が含まれています。
タンパク質1gあたりのコストは124.1円です。
粉末ヨーロッパイエコオロギ
価格:1,404円 |
ヨーロッパイエコオロギの粉末は100gあたり1404円で販売されています。
100gあたり64gのタンパク質が含まれています。
タンパク質1gあたりのコストは21.9円です。
粉末ワタリバッタ | 粉末ヨーロッパイエコオロギ | 国産フタホシコオロギ | |
タンパク質1gの価格 | 18.1円 | 21.9円 | 124.1円 |
鶏むね肉やプロテインに比べるとかなり割高だね・・・
トレーニングしている人が毎日昆虫食するにはコストがネックだね!
昆虫食 まとめ
- 世界人口が増加し食糧危機が予想されるので昆虫食が注目されている
- 同量のタンパク質を作るのに牛や豚に比べて昆虫は効率的
- 牛のようにゲップを出さないので環境にも優しい
- 日本を含むアジアでは昆虫が古くから食べられていた
- 昆虫食が広がらない最大要因は「嫌悪感」
- コオロギは繁殖力・飼育の容易さ・初期設備の少なさといった昆虫養殖の条件を満たしている
- タイではコオロギの養殖が盛ん
- 美味しさを感じるのは味覚・視覚・臭覚・食感
- 昆虫を○○に混ぜるのは混入感を感じてしまう
- 昆虫をダイレクトに感じる調理法も抵抗感が強い
- 新しい経験やスリリングな体験を求める傾向が高い人ほど昆虫食を受け入れやすい
- 日常的なタンパク源として食べるにはコスパが悪い
参考論文
昆虫料理デザインのこれから – 美味しさの追求からみえる可能性 髙橋 祐亮 東京藝術大学大学院美術研究科
動物性タンパク質源である昆虫食のエネルギー的可能性 オオニシ タクヤ 慶應義塾大学環境情報学部准教授
東南アジア昆虫食の現状把握とコオロギ養殖研究の位置づけ オオニシタクヤ 慶應義塾大学環境情報学部准教授