九州唯一のJプロツアーチーム シエルブルー鹿屋
2016年からトラック中長距離専門チームとして活動していたシエルブルー鹿屋がロードにも進出するよ!
Jプロツアーに参戦する九州唯一のチームだね!
鹿児島に本拠地を置くシエルブルー鹿屋がロードにも進出することを発表しました。
九州唯一のJプロツアーチームが誕生したことになります!
Jプロツアー、JCLの2021年体制についてはこちらの記事を参考に
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Contents
目次
シエルブルー鹿屋とは!?
シエルブルー鹿屋は鹿児島県鹿屋市を本拠地に2016年に発足し、今年5年目を迎える新しいプロサイクルチームです。
発足当初はトラック競技の中長距離専門チームでした。
トラック競技の短距離専門チームや全種目をカバーするチームはドリームシーカーやチームブリジストンサイクリングなどがありますが中長距離専門チームはシエルブルー鹿屋が日本初です。
東京オリンピックと鹿児島国体を目標にチーム発足したよ!
発足初年度の2016年からUCIワールドカップに参戦し山本(旧姓塚越)さくら選手がリオデジャネイロオリンピックオムニアム出場、上野みなみ選手が日本人女性初となるワールドカップ銀メダル獲得など目覚ましい活躍を見せます。
東京五輪内定選手でチームブリジストンサイクリング所属の橋本英也選手の妹である橋本優弥選手も所属していました。
2018年には堀航輝選手も参加し更にチーム体制を強化します。
しかし、チーム最大の目標であった2020年東京五輪と鹿児島国体が中止になり、チームを支えてきた山本さくら選手、上野みなみ選手、堀航輝選手が引退を表明します。
堀選手は後に競輪選手に転向します。
鹿児島国体は2023年に延期されたね
山本さくら選手、上野みなみ選手、堀航輝選手についてはこちらの記事を参考に
この3選手の引退によりチーム発足時のメンバーはいなくなります。
そして2021年にシエルブルー鹿屋は新体制を発表しました。
延期された2023年鹿児島国体を最大の目標にJプロツアーへの参戦を表明し選手も10名と大幅に強化されました。
チーム運営体制
新しくチームが立ち上がる時、気になるのは加入選手とチーム運営体制です。
シエルブルー鹿屋は比較的歴史の浅いチームであるにも関わらずスポンサー数は44社です。
中にはメルセデスベンツ、キャノンデール、MAVICといった大手企業や地元自治体である鹿屋市もスポンサーに名を連ねています。
大手企業がスポンサーについてスゴイね!
大きな企業に目が行きがちだけど、地元の企業もしっかりとサポートしているよ!
シエルブルー鹿屋が地域に密着している証拠だね!
スポンサー獲得は鹿屋体育大学自転車競技部監督である黒川剛氏の力によるところが大きいです。
黒川監督は国立大学の自転車競技部である鹿屋体育大学に30社以上のスポンサーを付けることに成功しています。
鹿屋体育大学のジャージはスポンサーのロゴで溢れかえっています。
鹿屋体育大学のジャージはプロチーム並みにスポンサーロゴが付いているね!
これは他大学の自転車競技部には見られないことです。
スポンサーの中にはメルセデスベンツやキャノンデールといった大手企業もありますが、地域の中小企業もスポンサーに付いています。
鹿屋体育大学が地域密着している証と言えます。
シエルブルー鹿屋もこの流れを引き継いでチーム運営してくものと思われ、徳田監督のスポンサー獲得手腕に期待されます。
黒川監督の教え子である徳田監督もスポンサー獲得手腕を発揮するはず!
2021年シーズン目標
Jプロツアーには最初の6戦で完走率60%以上でなければ来期に降格するというルールがあります。
6戦のうち4戦は完走する必要があります。
シエルブルー鹿屋が2021年に目指すのは1勝です。
強豪チームが参戦するJプロツアーで勝つのは実力と強運が必要です。
2021年の成績は来期のチーム運営にも関わってくるよ!
2023年にはツールド九州が予定されています。
ツールド九州はUCIクラス2の国際レースになる予定です。
鹿児島国体と共にツールド九州もチームの大きな目標になります。
選手一覧
選手名 | 年齢 | 脚質 | 旧所属 |
冨尾 大地 | 24歳 | パンチャー | 継続更新(2020ヴィクトワール広島退団) |
原田 裕成 | 28歳 | クロノマン | 継続更新(2020年ヴィクトワール広島退団) |
石橋 学 | 29歳 | クライマー | チームブリジストンサイクリング |
伊藤 舜紀 | 26歳 | ルーラー | レバンテフジ静岡 |
白川 幸希 | 24歳 | ルーラー | ヴィクトワール広島 |
真鍋 諒太 | 21歳 | クライマー | ヴィクトワール広島 |
古谷田 貴斗 | 21歳 | パンチャー | 鹿屋体育大学在籍中(育成選手) |
道見 優太 | 21歳 | スプリンター | 鹿屋体育大学在籍中(育成選手) |
大河内 将泰 | 20歳 | パンチャー | 鹿屋体育大学在籍中(育成選手) |
徳田 鍛造 | 29歳 | 選手兼監督 |
選手プロフィール
冨尾 大地
冨尾大地選手は1997年1月22日生まれの24歳です。
鹿児島県出身で自転車強豪校である南大隅高校近くの錦江町で育ち、高校は南大隅高校に進学します。
高校生の時の2014年四日市全国ジュニア自転車競技大会独走優勝。
2015年アジア選手権ロード出場。
南大隅高校卒業後は自転車名門校である鹿屋体育大学に進学します。
大学4年時の2017年ツールド北海道で個人総合山岳賞獲得。
同じ年の国体でトラック競技ポイントレース優勝。
鹿屋体育大学在学中の2019年にシエルブルー鹿屋に原田裕成選手と共に加入します。
大学卒業後はシエルブルー鹿屋に所属しトラック競技を続けると同時に2020年からはヴィクトワール広島にも加入します。
トラック競技はシエルブルー鹿屋で出場し、Jプロツアーはヴィクトワール広島から参戦します。
2020年シーズンはコロナ禍でレースは少なかったですがこの時期ならではのレースである「ZWIFT地域クラブ対抗マッチレース」で宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼン、さいたまディレーブを抑えて優勝します。
2021年にヴィクトワール広島を退団しシエルブルー鹿屋のキャプテンとしてチームを牽引していきます。
原田 裕成
原田裕成選手は1993年8月11日生まれの28歳です。
岡山県出身で高校は岡山県立水島工業高校。
高校3年生時の2011年インターハイトラック競技3キロインディヴィデュアルパーシュート3位、ロード3位。
大学は自転車名門校である鹿屋体育大学に進学します。
2015年全日本大学選手権チームタイムトライアル優勝。
2015年インカレ4キロインディヴィデュアルパーシュート優勝。
2016年アジア選手権チームパーシュート2位。
2016年の鹿屋体育大学自転車競技部は日本大学が30年間守ってきたタイトルを2013年に奪取し4連覇した年でした。
この年のキャプテンが原田選手でした。
2019年に冨尾大地選手と共にシエルブルー鹿屋に加入。
2019年JBCFトラックチャンピオンシップ男子ポイントレース優勝。
2020年にシエルブルー鹿屋に加入しながらヴィクトアール広島にも加入します。
2021年にヴィクトワール広島を退団します。
石橋 学
石橋学選手は1992年11月30日生まれの29歳。
青森県出身で中学生の頃はバスケットや駅伝をしていました。
高校は多くのスポーツ選手を輩出している青森山田高校に進学します。
兄が自転車競技をしていたことがきっかけで自身も自転車競技を始めます。
高校3年時の2010年インターハイロード2位。
2010年東北地域自転車道路競技大会 少年個人ロードレース 優勝。
高校卒業後は自転車名門校である鹿屋体育大学に進学します。
2013年全日本選手権ロードU23 5位。
2013年全日本学生選手権自転車競技チームタイムトライアル優勝。
大学3年時の2013年に鹿屋体育大学は日本大学が30年間保持してきたインカレ総合優勝のタイトルを奪取し、4連覇します。
積極的な走りをチームNIPPOの大門監督に認められ、大学在学中の2013年にNIPPO・デローザ加入。
大学に籍を置きながらチームNIPPOのサポートを受けます。
2013年に初の海外レースであるツールドランカウイ(マレーシア)出場。
2014年全日本選手権個人ロードタイムトライアル優勝。
大学卒業後の2015年NIPPOヴィーニファンティーニ加入。
2015年のNIPPOヴィーニファンティーニはプロコンチネンタルチーム登録初年度でジロデイタリアへの参加を認められます。
そしてジロデイタリアのメンバーに石橋選手も選ばれました。
エリートカテゴリー1年目の22歳(日本人最年少出場)にとても大きなチャンスが巡ってきました。
石橋選手に与えられた役割は総合上位やステージ優勝を狙うダミアーノ・クネゴ選手のアシストです。
第8ステージで集団の先頭を曳くなどの活躍を見せますがグランツールの壁は厚く、第9ステージでリタイアします。
2017年ブリジストンアンカーサイクリングチーム加入。
2019年ツアーオブジャパン総合7位(日本人総合最上位)。
2019年ツールドおきなわ4位。
伊藤 舜紀
伊藤舜紀選手は1995年3月13日生まれの26歳。
北海道出身で父親の影響で小学校の頃からアルペンスキーをしていました。
スキーの補強練習でロードバイクを始めます。
中学3年生の時にイタリアに遠征したことがきっかけでヨーロッパで活動したいと思うようになり、高校は通信制を選択します。
高校3年生の時の2012年にボンシャンスに所属し、拠点を長野県飯田市に移します。
2013年から2016年は海外レースに多く参戦します。
2016年はシエルブルー鹿屋の監督になる徳田鍛造選手と共に海外レースを転戦します。
2012年から2016年ボンシャンス所属。
2017年から2018年東京ヴェントス所属。
2018年全日本タイムトライアル選手権9位。
2019年JBCF全日本トラックスクラッチ6位。
2020年レバンテフジ静岡加入。
毎年鹿屋市に合宿に来ていた関係がシエルブルー鹿屋加入に繋がりました。
マネジメント能力が高く、シエルブルー鹿屋でも手腕を発揮することが期待されます。
白川 幸希
白川幸希選手は1997年5月15日生まれの24歳。
岡山県出身で2017年にヴィクトワール広島加入。
2017年Jプロツアー秋吉台カルストロード5位。
2018年西日本チャレンジ2位。
2020年Jプロツアー個人ランキング39位。
鹿屋体育大学に対する思い入れが深く、過去に2回受験しています(いずれも不合格)。
2021年3月に岡山県にある環太平洋大学を卒業予定。
真鍋 諒太
真鍋諒太選手は2000年2月8日生まれの21歳。
香川県出身で父親はアトランタオリンピック日本代表の真鍋和幸氏です。
高校は香川県立笠田高校に進学し自転車競技部に所属します。
2018年から2019年までの2シーズンをボンシャンスに所属しフランスでレース活動します。
2018年福井国体成人ロード6位。
2020年ヴィクトワール広島加入。
徳田 鍛造
徳田鍛造監督は1992年4月13日生まれの29歳。
京都府出身で中学3年生から本格的に自転車競技を始めます。
高校は自転車名門高校である京都府立北桑田高校へ進学します。
高校2年時の2009年インターハイトラック競技をポイントレース優勝。
全日本選手権ロードタイムトライアルジュニア優勝。
高校3年時の2010年に全国都道府県対抗自転車競技大会トラック競技少年ポイントレース3位。
この時期に海外レースも経験します。
2011年鹿屋体育大学進学。
石橋学選手とは同級生です。
2013年在学中に石橋選手と共にNIPPO・デローザ加入。
2013年、2014年に全日本選手権U23ロード2連覇。
2014年は弟の徳田優選手と兄弟で逃げ切っての連覇でした。
大学卒業後の2015年にUCIコンチネンタルチームであるチャンピオンシステム加入。
2016年にチャンピオンシステム解散に伴ってフランスのC.C.Nogent-Sur-Oiseに移籍。
2017年TeamUKYO加入。
2018年シエルヴォ奈良へ移籍。