ZWIFTワーカー

ロードバイク落車事故!脊髄損傷を防ぐための基礎知識

Contents

もしも落車してしまったら・・・避けるべきは脊髄損傷!

ロードバイクに乗っているの避けられないのが落車です。

落車しないに越したことはないのですが、落車した時の対応方法は全てのロードバイク乗りが覚えておくべきことです。

自分が落車した時だけでなく、練習仲間が落車したときの対処方法も覚えておきましょう!

落車事故でのすり傷、擦過傷についてはこちらの記事を参考に

湿潤療法(ラッピング療法)!ロードバイクの擦過傷に最適!!

ロードバイクで落車した時ってどう対応するのが正しいの?
とりあえず救急車を呼べばいいのかな?

必要に応じて救急車を呼ぶのは正しい判断だよ。
でも、その前に自分でできることをしっかりと覚えておこう!

救急車も大切ですが、まずは自分にできることをしましょう!

ロードバイクの落車で最も恐ろしいのは脊髄損傷です。

脊髄損傷とは!?

脊髄損傷とはその名の通り脊髄を損傷することです。

人間の首は頭部を支えるために頚椎という7個の骨があります。

いわゆる首の骨です。

首の骨の中には脊髄があり、その中に脳の指令を手足など体の各部分に伝える神経が通っています。

脊髄が損傷することによりこの神経を傷つけてしまい、深刻な後遺症が残るのを頚髄損傷と呼びます。

首の骨の中には神経が通ってるんだね!

ロードバイクでの悲しい事故

自民党前幹事長の谷垣禎一氏が2016年夏に趣味の自転車で落車し頚髄を損傷。

そのまま政界を引退した事故を覚えている方も多いのではないでしょうか。

俳優の滝川英治氏も2017年夏に「弱虫ペダル」の撮影中にロードバイクで落車し頸髄損傷を負いました。

谷垣氏も滝川氏も幸いにも一命は取り留め、現在は車いすではあるものの、前向きに社会生活を送っておられます。

自分自身や大切な練習仲間の将来を守るためにも脊髄損傷の知識を身に付けよう!

ロードバイクの落車によるケガの大半は擦過傷(擦り傷)や打撲です。

こういった外傷が時間が経てば治ります。

しかし、まれに起こる頚髄損傷は深刻な後遺症を残し、社会生活、仕事にも影響が出てしまいます。

落車後に正しく対処すれば後遺症をなくす、あるいは軽くすることが可能です!

ロードバイクに乗るなら必ず正しい落車時の対処法を覚えておきましょう!

自分が落車した時

自分が落車した時に最初にするべきことはケガの確認!
落ち着いてヘルメット、グローブ、シューズを外して出血や骨折がないか確認しよう!

自分が落車した時にまず確認するのはケガをしていないかです。

①ヘルメット、グローブ、シューズを外す

②頭から顔、胸、両手、腰、両足、つま先の順番で素早く触り、痛みや出血がないか確認

落車直後はどんな人でも気が動転しています。

痛みも感じにくくなっています。

必ずグローブを外し、素手で出血や骨折がないか確認しましょう。

顔を触るのを忘れがちです。

顔もしっかり触って出血がないか確認します!

素手で触ることで自分がどこがケガしてるかが分かりやすくなるね!

余裕があればヘルメットの状態も確認します。

ヘルメットが大きく傷ついていたり割れている場合は脊髄損傷の可能性が高くなります。

③道路の真ん中にいる場合は安全な場所に移動

倒れた人や自転車は車からは見えにくくなっています。

車が突っ込んでくる前に安全な道路わきに移動しましょう!

意外に多いのが後続車にひかれてしまう二次災害。
第二の事故が起きる前に素早く安全な場所に避難しよう!

④事故に巻き込んだ歩行者や車はいないか確認

自分が歩行者に衝突していないか、滑って行った自転車が歩行者にぶつかっていないか確認しましょう!

知らず知らずのうちに加害者になってないようにね!

⑤必要があれば救急車を呼ぶ

必要があれば躊躇なく救急車を呼びましょう!

「これくらいの傷で呼ぶのは悪いな」と考えがちですが、脊髄を損傷していて深刻な後遺症を残す場合もあります。

呼ぶかどうか迷っている時点で既に呼ぶべきです。

救急車はすぐには来ません。

早く病院へ行くためにも素早く判断しましょう!

救急車を呼ぶのか判断に迷ってしまうけど、必要あれば躊躇なく呼ぼうね!

⑤出血している場所を圧迫止血する

出血を止める最も有効な手段は圧迫止血です。

圧迫止血とは出血している箇所を上から布などで抑える止血方法です。

もし脚や手などから出血していれば圧迫止血をするとともに心臓より高い位置にすることで効果が上がります。

止血方法で最も簡単かつ効果的なのが圧迫止血!
出血している箇所を上から抑えよう。
出血している場所を心臓より高い位置にすると更に効果的だよ!

⑥首を動かさないようにする

落車事故で最も怖いのは脊髄損傷です。

脊髄を保護するために頚椎(首の骨)を動かさないようにしましょう!

脊髄損傷を防ぐためには何よりも首を保護することが大切です。

病院に到着するまではなるべく首を動かさないようにします。

救急車を呼んだ場合は救急隊員に首を損傷したかもしれないとはっきり伝えましょう。

落車した時に最も気を付けるのは脊髄損傷!
骨折や出血は時間が経てば治るけど脊髄損傷は深刻な後遺症を残してしまうよ!
事故の後に社会復帰するためにも脊髄保護は絶対にしよう!

救急隊員に自分の状態をしっかり伝えることも大切なんだね

⑦体がきつければ仰向けに寝る

仰向けに寝ることで血圧を正常に保つことができます。

意識が遠のくほどきつい感じがするようなら脚を高い位置に挙げて血液が脳に行きやすいようにしましょう!

道路の真ん中で仰向けになっていると後続車にひかれてしまうよ!
仰向けになる場合は安全を必ず確認しよう!

練習仲間が落車した場合

練習仲間が落車したら心配で動揺してしまうね

でも、冷静に対処することが結果的にその人のためになるよ!
心配は後からにして、まずは自分ができることを考えよう!

まずは何をすればいいのかな?

①自分自身にケガがないか確認する

まずは自分にケガがないか確認します。

自分がケガをしていては仲間を助けることはできません。

自分自身の安全を確保しましょう!

自分がケガをしていては相手を助けることはできないよ。
まずは自分の状態を確認しよう!

②落車した人の意識があるか確認する。

最初にするべきことは意識の確認です。

もし意識がない場合は胸骨圧迫をします。

一番最初にするべきことが意識の確認!
もし意識がない場合は心肺停止状態になっている可能性が高くなるよ!

胸骨圧迫は決して難しくありません。

乳首と乳首の間を手のひらを合わせて押すだけです。

やってみると全然難しくないのでがんばって身に付けようね!

③意識がある場合、動かせる場合は安全な場所に移動する

道路上は危険がいっぱいです。

後続車にひかれて二次災害を起こさないためにも道路わきなど安全な場所に移動させましょう!

安全な場所に移動するのは意外と忘れそう・・・

④ヘルメット、グローブ、シューズを外す

⑤頭、顔、胸、両手、腰、両足、つま先の順番で出血がないか確認する

ヘルメットで出血が見えなかった場合も多いです。

外せるものは全て外して確認しましょう!

忘れがちなのが背中側!
後頭部や背中も出血していないか忘れずに確認しよう!

ヘルメットに大きな傷があったり割れている場合は脊髄損傷の可能性が高いです。

首を固定すると共に救急車を呼びましょう。

⑥必要があれば救急車を呼ぶ

救急車を呼ぶのに躊躇する必要はありません。

迷っている時点で呼ぶべきです。

相手が大丈夫と言っても自分の判断で呼びましょう。

救急車を呼ぶときはロードバイクの練習をしていたことやスピードが出ていたことを正しく伝えましょう。

救急隊員が車などの事故時と同じ対応をしてくれるようになります。

救急車を呼ぶのに躊躇は不要だよ!
落車した人は「これくら大丈夫」と言いがち。
自分で冷静に判断して必要と思えば呼ぼうね!

⑦出血がある場合は圧迫止血する

最も簡単かつ効果的なのが圧迫止血法です。

出血している場所を布などで覆い、強く圧迫して止血しましょう!

出血している場所を心臓より高い位置にすることで効果が上がります。

圧迫止血の方法はリンクしている動画を見てね!

⑧首を固定し救急車の到着を待つ

自分が落車した場合でも説明しましたが、最も避けるべきは脊髄損傷です。

脊髄損傷を防ぐために首を固定しましょう。

首の固定って具体的にどうすればいいの?

動画の1分40秒から後はずっと首を手で固定しているね。
これが首の固定方法だよ!

頚椎の中にある神経を保護するために首を固定し、救急車の到着を待ちましょう!

ロードバイクで落車したからといって必ず脊髄を損傷するわけではありません。

落車の大半は擦過傷や捻挫で済みます。

しかし、一定割合で脊髄損傷は発生し、社会生活に悪影響を及ぼしてしまいます。

大切なのは脊髄損傷を避けること!
事故した後に歩き回るのは最悪の行為だよ。
仰向けにして首を動かさないように固定しよう!
目指すべきは完全な社会復帰!
後遺症を残さないために正しい判断をしようね。

ロードバイクで落車した後も再びトレーニングできるように、正しい知識を身に付けましょう!

Follow me!

モバイルバージョンを終了