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【ロードバイク】太ももが太いほど速い?【トラック競技】

 

競輪選手って何であんなに太ももが太いの?

競輪選手だけでなく、トラック競技の短距離種目選手も大きいよ

太ももが太い選手の方が速いのかな?

今回は太ももの力や太さとタイムの関係を調べた論文を紹介するよ

筋トレについてはこちらの記事を参考に

「ロードバイクのトレーニングに筋トレは必要?」「はい!必要です!!」

Contents

太ももの太さと速さの関係

太い方が速い?

競輪選手は立派な太ももです。

スピードスケート選手の太ももも太いです。
太ももが太ければ速いのでしょうか?



競輪やトラック競技の選手は、ロード選手に比べて太ももが太いです。
スピードスケートの選手も、500mや1000mの短距離選手は3000mや5000mの長距離選手に比べて太い太ももです。

短距離種目の方が太ももが太いイメージがあるね


太ももが太いほど、短距離系の種目はタイムが良いのでしょうか?
筋トレをして太ももを太くすることは、競技成績の向上に繋がるのでしょうか?

筋トレには骨密度を上げるという副次的な効果も期待できます。

骨密度についてはこちらの記事を参考に。

ロードバイクばかり乗っていると骨がもろくなるって本当?ロードバイクトレーニングと骨密度の関係


太ももとは

太ももの筋群は大腿四頭筋とハムストリングス
太ももは骨盤と膝の間を指します。
解剖学的には下肢の一部です。
太ももには、大腿骨という大きな骨があります。
太ももの表面にある大きな筋肉が、大腿四頭筋です。
大腿四頭筋は、「外側広筋」「内側広筋」「中間広筋」「大腿直筋」という4つの筋肉から構成されています。
太ももの裏側はハムストリングスがあります。
ハムストリングスは、「大腿二頭筋」「半腱様筋」「半膜様筋」という4つの筋肉から構成されています。
大腿四頭筋とハムストリングスは互いに逆の動きをする拮抗筋です。

太ももと聞いてイメージするのは大腿四頭筋とハムストリングスだね

自転車競技と瞬発力

瞬発力を使う時
トラック競技では、距離に関係なく静止状態からスタートします。
スプリント種目やポイントレース、競輪では爆発的な力が必要です。
トラック競技だけに限らず、ロードレースでもアタックやゴール前のスプリントで爆発的な力が必要とされます。

トラック選手や競輪選手だけでなく、ロード選手にも瞬発力は必要なんだね

自転車選手と筋トレ

瞬発力を向上させる筋トレ種目
自転車選手は爆発的な力を付けるために筋トレをします。
主な種目はパワークリーンとスクワットです。

パワークリーン

パワークリーン(ハイクリーン)で鍛えられる筋肉は大腿四頭筋、ハムストリングス、脊柱起立筋、僧幅筋、三角筋、前腕、上腕三頭筋、腹筋です。

パワークリーンは全身を鍛えられるけどテクニックが必要!


パワークリーンはアスリートが行う筋トレとして広く普及しています。
1種目で効率よく筋力増強でき、全身の運動性の向上が出来るためです。


爆発的な挙上力が必要であり、パワークリーンを正しく行うには練習と技術が必要です。
パワークリーンは筋トレ中級者以上の種目と言えます。

フォームがしっかりできるまでは経験者に指導してもらった方が良いね

スクワット

スクワットはおしりの筋肉である大殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、ふくろはぎの筋肉であるひふく筋やヒラメ筋、脊柱起立筋を鍛える事ができます。
パワークリーンよりも下半身を重視した筋トレです。

筋トレの王道スクワット


スクワットは脚の幅により鍛えられる筋肉が変わります。
脚の幅を広げることにより太ももの内側にある内転筋や股関節の奥にある腸腰筋、お尻の上部にある中殿筋を鍛えられます。
正しいフォームで行えばかなりの高重量を安全に扱うことができるため、効率よく太ももを鍛えることができます。

スクワットもフォームが大切
正しいフォームですればかなりの効果があるよ

スクワットについてはこちらの記事を参考に
ロードバイクが速くなるスクワット徹底解説【フォーム・効果・注意点】

筋トレとタイムの関係

挙上重量とタイム

自転車選手が筋トレしているのは分かったけれど、それとタイムは関係あるの?

パワークリーンやスクワットの重量と自転車競技のタイムに関連性はあるのでしょうか?

自転車競技選手におけるパワークリーンおよびスクワットの最大挙上重量と短距離走行能力との関係

鹿屋体育大学スポーツトレーニング教育研究センターを参考に検証します。
トラック競技の200mから1000mまでは、無酸素性作業能力が必要です。
3kmからロードレースのような100kmの距離には、有酸素性作業運動が必要です。
ただし、いずれの種目も静止状態からスタートすることやゴールスプリントがあることから、爆発的な力を必要とします。
論文では鹿屋体育大学生17名を対象に調査しています。

200mタイムトライアルとパワークリーン、スクワットの挙上重量との関係性を調べました。

200mタイムトライアルは、自転車競技場(トラック)を周回しながら速度を高め、規定の200m区間のタイムを測るものです。

200mタイムトライアルは通称ハロンと呼ばれていてトラック競技で最も距離が短い種目
速い選手だと10秒以内で走るよ
時速75km/hにも達するよ


17名の内訳は男子11名、女子6名で全員が全日本選手権出場権をもち、3名は全日本自転車競技連盟の強化指定を受けています。
強化育成指定も3名います。
パワークリーンは膝上からのスタートとします。
スクワットは大腿部が床と平行になるまで降ろすハーフスクワットです。

結果

挙上重量が重いほどスプリント力がある
パワークリーンやスクワットの挙上重量と200mのタイムには高い相関関係がありました。
体重当たりの挙上重量よりも絶対的な挙上重量が重要であることも分かりました。
200mは空気抵抗が主な障害となるためであると考えられます。

ヒルクライムレースのように体重当たりのパワー(パワーウェイトレシオ)が大切なのではなくて、単純に高い筋力のある方が有利って事か


男性でも女性でもこの傾向は変わらないため、性が異なっても必要とされる能力は同じです。

男子でも女子でも筋力が大切なことに変わりはないよ

スプリント力の向上についてはこちらの記事を参考に
ロードバイクのスプリント力を強化!ベストな方法は!?

太ももの太さとタイムの関係

太ももが太い方が速い?


大学自転車競技男子選手の1kmタイムトライアル時におけるスプリント能力と身体的・形態的特性の関係」鹿屋体育大学
鹿屋体育大学の男子学生13名を対象に身体組成、形態、下肢の筋厚、筋量と1kmのタイムとの関係を調べました。

脚の筋量と1kmタイムトライアルの関係について調べたよ


結果は体重や徐脂肪体重が重いほど1kmのタイムは良いことが分かりました。
トラックの国際大会に出場する選手の体脂肪率は11.3%であり、今回の調査対象者とほぼ同じでした。

ただし、短距離種目において体脂肪率は重要ではありません。

絶対的なパワーが必要となるため、体脂肪率が高くても徐脂肪体重が高い選手が有利です。
大腿囲、下腿囲が太いほど1kmのタイムが速いことが分かりました。

太ももが太い選手はタイムも速いってことか

筋力がある選手のタイムは速い
筋力がある選手は太ももが太い
だから、太ももが太い選手は速いって言えるね


今回調査した選手の大腿囲は53.6cmでした。
対してオーストラリアトラック選手の平均は57.5cmであり、+3.9cmでした。

世界で戦う選手は鹿屋体育大学のトップ選手よりもさらに脚が太いのか・・・


今回の調査で最も速かった選手は大腿直筋や下腿後部筋が他の選手よりも発達していました。

今回の調査では最も速い選手は最も筋量があったよ


結論~太ももが太ければ太いほど短距離は速い~

短距離種目には太い太ももが必要
爆発的な力を必要とするスプリントの場面ではパワークリーンやスクワットが高重量で挙上できる筋力を持った選手が強いことが分かりました。
高重量を挙上できる選手は太ももが太くなります。
高重量が挙上できる=太ももが太い=スプリント能力が高いと言えます。

ロードレースでもアタックやゴールスプリントなど爆発的な力を必要とする場面は多いです。

筋トレは骨密度を上げ、骨を丈夫にする作用もあります。

 

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