FTPはトレーニング強度の指標に過ぎない
FTPは、ロードバイクの強さの指標として使われます。
ほぼ全てのロードレーサーがFTP向上を目標にトレーニングしています。
ライバルと自分のFTPを比較して、一喜一憂することも多いです。
FTPについてはこちらの記事を参考に
【ロードバイクFTP判定】自分のFTP 高いor低い?国内プロ・海外プロと比較!
FTPテストの結果が、前回のテストより下がると落ち込みます。
多くの人は、FTPが常に向上することを願っています。
しかし、FTPはトレーニング強度を決めるための指標に過ぎません。
アスリートとしての価値を決めるものでは、ありません。
FTPテストの結果は、トレーニングに有効活用することで初めて意味を持ちます。
FTPは、直線的に上昇することはありません。
急上昇することもあれば、停滞することもあります。
低下することも珍しくありません。
FTP低下の理由はパワーの低下だが、原因は様々
FTPが低下する最も簡単な理由は、体が出せるパワーが低下したからです。
原因は様々です。
短期的な原因と、長期的な原因が考えられます。
FTPが低下する原因が分かれば、改善できるかも知れません。
FTPが低下する原因を知ることは、非常に重要です。
体力が向上し、限界に近づくほど、FTPは上昇しにくくなります。
FTPの上昇幅が小さい場合は、自己ベストに限りなく近づいている可能性があります。
FTPは、永遠に上昇することはありません。
加齢などの原因で、最終的には低下します。
長期的な視点に立った場合、FTPの低下は避けられないと言えるかも知れません。
ある程度の年齢の人は、FTPを維持することに注力した方が良いかも知れません。
加齢とFTPの関係性についてはこちらの記事を参考に
ロードバイクに年齢は関係なし!?40歳代・50歳代でも強くなれる秘訣5選
FTPを上昇させるために、有酸素能力は必要不可欠です。
有酸素能力を向上させる最もシンプルで確実な方法は、長時間の走り込みです。
FTPの85%から90%で長時間乗り込めば、FTPは向上します。
スイートスポット強度のトレーニングは、比較的短時間で結果を出すことができます。
テンポトレーニングは、スイートスポットトレーニングより少し時間が必要です。
持久走強度は多くの時間がかかりますが、それに見合った効果が得られます。
自分のトレーニング環境に合った強度を設定し、実行しましょう。
有酸素能力を向上させるトレーニングについてはこちらの記事を参考に
長期的視点に立った計画的なワークアウトができていないと、FTPは低下します。
思いつきでトレーニングしてFTPが向上するのは、最初だけです。
トレーニングは年間計画が大切です。
シーズンオフの基礎期に有酸素能力を高めます。
レースシーズンはトレーニング強度を上げ、FTPを向上させます。
長期的なトレーニング計画を立てても、やり切らないと効果はありません。
基礎期のトレーニングについてはこちらの記事を参考に
人には、それぞれ得意なパワー域があります。
6秒平均パワーが高い人もいれば、5分平均パワーが高い人もいます。
短時間のパワーが高い人は、長時間のパワーが低い傾向があります。
逆に、短時間のパワーが低い人は、長時間のパワーが高い傾向があります。
自分の得意なパワー域ばかりトレーニングしても、FTPは向上しません。
全てのパワー域を万遍なくトレーニングすることが大切です。
弱点を補強し、得意分野を伸ばすことでより強いロードレーサーになれます。
スプリントトレーニングについてはこちらの記事を参考に
体力が向上するほど、成果を上げるのが難しくなります。
FTPが限界近くなると、停滞期に入ります。
停滞期を乗り越えられれば、次のレベルに達することができます。
停滞期を脱するには、進化を妨げている要因を分析する必要があります。
停滞する原因は食事、睡眠、回復不足、日常生活のストレスなどが考えられます。
トレーニングが自分の弱点にフォーカスしているかも考えましょう。
停滞期を打ち破るのは非常に困難です。
停滞期に入っていることに気付かない場合も、多くあります。
停滞期についてはこちらの記事を参考に
トレーニング量が適正でないと、FTPは向上しません。
トレーニングの目的は、負荷と回復です。
適正な負荷をかけ、回復することでパフォーマンスが向上します。
トレーニング量が少ないと、十分な負荷がかけられません。
トレーニング量が多すぎると、回復できなくなります。
適正なトレーニング量は、個人の回復力やトレーニング環境により異なります。
最適なトレーニング量は、自分で決める必要があります。
トレーニング量を急激に増やすのは、ありがちな過ちです。
トレーニング量は、徐々に増やすことが大切です。
トレーニング量を急激に増やすと、FTPは低下します。
その場合は、トレーニング量を少し下げ、回復にフォーカスしましょう。
トレーニング量を減らした後にFTPが低下した場合は、ボリューム不足の可能性が高いです。
そのままトレーニング量を減らし続けると、FTPは急激に低下します。
FTPが高い人ほど、急激に低下します。
トレーニング量を増やす必要があります。
リカバリーについてはこちらの記事を参考に
ロードバイクトレーニングのアクティブリカバリー(積極的休養)は効果あり!?なし!?リカバリーライドの効果を検証
多くの場合、FTPテストの数値は嘘をつきません。
しかし、FTPテスト当日の体調が悪かった可能性もあります。
トレーニング量が適正な場合は、悪いFTPテストの結果を無視するのも良い方法です。
FTPテストをした時の体調を考慮する必要があります。
その場合は、数日後に再テストを実施します。
FTPテストの結果に、一喜一憂する必要はありません。
FTPテストについてはこちらの記事を参考に
シーズンオフは、有酸素能力を中心に基礎を作る時期です。
基礎期はトレーニング強度が下がるので、FTPが低下します。
基礎期にFTPが低下しても、気にする必要はありません。
基礎期にFTPが低下するのは正常です。
FTP低下が気になるようであれば、この時期はテストをパスしても大丈夫です。
基礎期に有酸素能力をしっかりと築ければ、シーズン中にFTPは必ず向上します。