ZWIFTはトレーナー難易度を調整することができます。
あまり変更する機会のないトレーナー難易度ですが、仕組みを理解すれば自分に有利になりこともあります。
トレーナー難易度は、スマートトレーナーユーザーがレースで不利にならないようにするためのものです。
下りで負荷が軽くなるスマートトレーナーは、非スマートトレーナーよりもパワーが出しにくくなります。
トレーナー難易度の仕組みが分かれば、なぜ必要なのかが理解できます。
実走で、ペダルを漕がなくてもスピードを出して下るのは楽しいです。
しかし、スマートトレーナーでは下りは不必要な時間です。
同じ傾斜でも、ZWIFTのヒルクライムは実走よりも楽に感じます。
実走で10%の勾配を登る時に足をついてしまう人でも、ZWIFTなら大丈夫です。
これは、ZWIFTのトレーナー難易度がデフォルトで50%に設定されているからです。
トレーナー難易度が50%の場合、実際の勾配の半分に感じます。
10%の勾配なら5%と同じになります。
勾配は半分ですが必要なパワーは同じです。
斜度 | トレーナー難易度 25% | トレーナー難易度 50% | トレーナー難易度 100% |
---|---|---|---|
上り10% | 2.5% | 5% | 10% |
下り-10% | 1.25% | 2.5% | 5% |
ZWIFTレースについてはこちらの記事を参考に
トレーナー難易度と聞くと、走行の難易度を調整できるイメージがあります。
トレーナー難易度を調整しても必要なパワーは同じです。
トレーナー難易度はトレーナーの「リアリティー」を調整できるイメージです。
デフォルトの50%で7段シフトチェンジする場合、25%にすると4段程度しか使わなくなります。
トレーナー難易度を最大にすると、実走と同じ勾配を再現します。
頻繁にシフトチェンジする必要があります。
ZWIFで頻繁に現れる10%超の上りは、かなりきつく感じます。
ヒルクライムについてはこちらの記事を参考に
Mt.富士ヒルクライムのブロンズを獲得するためにZWIFTクライムポータル「Mt FUJI」を90分で走る方法
トレーナー難易度をオフにすると、勾配を感じなくなります。
バーチャルライドではなく、固定ローラーに乗っている感覚になります。
パワーは一定なので、ギアチェンジはほぼ必要なくなります。
傾斜の変化により負荷が変らないので、スマートトレーナーの意味がなくなります。
トレーナー難易度の影響が大きいのは、下りです。
ZWIFTは、下りの抵抗を50%しか再現していません。
トレーナー難易度をデフォルトの50%にすると、下りでは50%の50%で25%の再現になります。
トレーナー難易度が高いと下りの抵抗の再現度が上がるため、踏み込めなくなります。
他の人がケイデンスを上げ、高速で下る場面で置いて行かれます。
トレーナー難易度を下げると下りの抵抗が増えます。
踏み込めるので、より速く下ることができます。
スマートトレーナーユーザーは勾配変化により抵抗が変化します。
非スマートトレーナーユーザーは抵抗が変化しません。
ZWIFTで上り坂になると、スマートトレーナーユーザーは自動的に負荷がかかります。
一定の負荷がかかるので、パワーが出しやすくなります。
非スマートトレーナーユーザーは、画面上では上りですが負荷は変化しません。
下りになると、スマートトレーナーユーザーはペダルが軽くなります。
負荷が抜けるので、パワーを出しにくくなります。
非スマートトレーナーユーザーは、画面上は下りですが負荷は変化しません。
一定のパワーが出せるため、スマートトレーナーユーザーを出し抜くことができます。
下りでは抵抗の変化しない非スマートトレーナーユーザーは、大きなパワーを出せるため有利になります。
トレーナー難易度は、スマートトレーナーユーザーを守るための仕組みと言えます。
室内トレーニングについてはこちらの記事を参考に
ZWIFTに最適な快適室温は何度!?暑すぎる・寒すぎるとどうなるの!?
メニュー画面右下の「設定」をクリックします。
トレーナー難易度を調整します。
最適ZWIFT環境についてはこちらの記事を参考に
トレーナー難易度は、スマートトレーナーユーザーが不利にならないための仕組みです。
トレーナー難易度が高くても低くても、必要なパワーは同じです。
トレーナー難易度が高いと勾配の変化が大きく再現されるためインターバルがかかります。
ギアチェンジも頻繁に行う必要があります。
ギアチェンジを上手くすれば疲労を軽減できます。
トレーナー難易度が低いと、パワーは一定になります。
タイムトライアルを走っている感覚に近くなります。
ギアチェンジの必要性は、低くなります。
抵抗が変化しないので、休めなくなります。
パワーが一定なので、疲労度は低くなるかも知れません。
下りは、大きな違いがあります。
トレーナー難易度が高いと、下りで踏めなくなります。
ライバル選手が下りで踏めるのに、自分は負荷がかからなくて空回りします。
トレーナー難易度が低いと下りの抵抗が高いので、踏み込むことができます。
ライバル選手がペダリングを止める場面でも、更に踏み込むことができます。
トレーナー難易度は、コースや好みに応じて調整する必要があります。
一定ペースで淡々と踏むのが好きな人は、トレーナー難易度を低めにします。
頻繁にギアチェンジして集中力を保ちたい人は、トレーナー難易度を高めにします。
下りの多いコースでトレーナー難易度を高めにすると、下りが不利になります。
トレーナー難易度を25%~40%に調整すると上りの勾配変化が緩やかになり、下りが踏めるようになります。
上りの傾斜がきつくなくなり、下りが踏めるのでレースで有利になります。
ヒルクライムレースについてはこちらの記事を参考に