ZWIFTレースは、リアルレースよりもウォーミングアップを省略しがちです。
レース前のウォーミングアップは非常に重要です。
ウォーミングアップの重要性は、ZWIFTレースでもリアルレースでも同じです。
レース前のウォーミングアップは成績アップが大きな目的ですが、もう一つの目的としてケガ防止があります。
レース経験が少ないと、ウォーミングアップのやり過ぎで、レース前に疲れてしまう気がします。
何度もレースを走ったことがある人なら、ウォーミングアップの重要性をよく知っていると思います。
今回紹介する4つのウォーミングアップは全て15分から30分です。
徐々に強度を上げていきます。
ウォーミングアップの最後は短時間の高強度です。
ウォーミングアップのやり方が分からなくても、プログラムに従って適切に体を温めることができます。
ZWIFTレースについてはこちらの記事を参考に
ZWIFTレースのスタートは全力疾走です。
スプリントでは、ウォーミングアップの重要性が特に高まります。
筋温が下がると、スプリント力は9%低下します。
筋温だけでなく、ウォーミングアップは様々な生理的効果があります。
人によって必要なウォーミングアップの時間は異なります。
同じ人でも、時間帯や疲労の蓄積具合で異なります。
年齢を重ねると、ウォーミングアップに必要な時間は多くなります。
トレーニングやレースの強度が高いほど、ウォーミングアップの強度と時間を高める必要があります。
多くのパターンのウォーミングアップを試して、自分に合ったものを見つけましょう。
単純にペダルを回すまでのウォーミングアップもあります。
実走のレースでは、スタートがゆっくりの場合が多いのでこの方法でもウォーミングアップになります。
しかし、ZWIFTのレースは最初がハードです。
シクロクロスやマウンテンバイクのレースに似ています。
この様なレースでは、計画的なウォーミングアップが必要です。
十分に筋温を上げ、毛細血管を開くことが必要です。
30分以上ペダルを回すよりも、20分以内で集中してウォーミングアップした方が高い効果が得られます。
ウォーミングアップをすると心拍数が増加します。
血管が拡張して体の隅々まで血流が届きます。
血流が増えることで酸素供給量が増えます。
酸素は血液中のヘモグロビンにより運搬されます。
ウォーミングアップをしなかった場合、筋繊維が活性化していないので酸素が供給されにくくなります。
ウォーミングアップすることで、筋繊維がより多くの酸素を取り入れることができます。
ZWIFTレースのスタートは全力疾走で始まります。
ウォーミングアップなしでいきなり高負荷がかかると筋繊維は十分な準備ができていません。
ウォーミングアップでゆっくり筋繊維を使うことで血流が流れ高負荷への準備ができます。
小さな筋繊維も活性化することで負荷を分散させることができます。
ウォーミングアップなしでFTP強度を出した時は、FTP以上の負荷が体にかかっています。
ウォーミングアップにより心拍数が上昇すると交感神経が活性化します。
レースに不必要な消化器系への血流を抑え、レースに必要な筋繊維への血流を増やします。
メンタルを集中させることにより雑念を払い、レースにフォーカスできるようになります。
ウォーミングアップによる精神的な効果は、かなり大きいです。
2012年ツールドフランスでイギリス人として初めて総合優勝し、オリンピックで5個の金メダルを獲得したブラッドリー・ウィギンスの考案したウォーミングアップです。
ブラッドリー・ウィギンスは数々の功績が認められ、イギリス王室からナイトの称号を与えられています。
このウォーミングアップはトレーニングやレース前に効果的です。
ウォーミングアップ時間 | 16分 |
TSS | 17 |
プロロードレーサーのZWIFTワークアウトについてはこちらの記事を参考に
7週間のワークアウトプログラムである「GCN Zero to Hero Plan」の最終週のワークアウトです。
ワークアウトプログラムの締めくくりとしてレースに参加する前に行うウォーミングアップです。
GCNはGlobal Cycling Networの略で、登録者数280万人以上を誇るYouTubeチャンネルです。
全世界に視聴者がいて、日本語版GCNチャンネル「GCN Japan」のコメンテーターは元プロロードレーサーの土井雪広氏が務めています。
ウォーミングアップ時間 | 20分 |
TSS | 19 |
YouTubeチャンネル登録者数16万人のシェーン・ミラー の考案したウォーミングアップです。
GPLamaのニックネームで知られるシェーン・ミラーはインドアトレーニングに特化したサイクルインフルエンサーです。
YouTubeチャンネルではZWIFTを始め様々な機材の紹介をしています。
このウォーミングアップはZWIFTレースはもちろん、FTPテストやタイムトライアル、クリテリウムなどでも最高のパフォーマンスを発揮するためにプログラミングされています。
ウォーミングアップ時間 | 26分 |
TSS | 32 |
コーチング会社「GCコーチング」の一員であるシェイン・ガフニー(Shayne Gaffney)考案のウォーミングアップです。
GCコーチングはアメリカのニューハンプシャー州に拠点があります。
ロード、トラック、シクロクロス、マウンテンバイク、BMX、トライアスロンなど多くの自転車競技のコーチングサービスを提供しています。
ZWIFTワークアウトプログラムの「GC COACHING」は有酸素、筋力向上、VO2MAX向上などの項目別のトレーニングができます。
ウォーミングアップ時間 | 15分 |
TSS | 12 |
ZWIFTワークアウトプランについてはこちらの記事を参考に