ZWIFTのレースはパワーが最も重要ですが、レース戦略も勝敗を左右します。
ZWIFTのタレント発掘プログラムでプロロード選手になる選手も居ますが、逆にレースで負けるプロロード選手も居ます。
ZWIFTのタレント発掘プログラムについてはこちらの記事を参考に
【ZWIFTアカデミー2024】プロロードレーサー発掘のための3つの変更点と6つのワークアウト
プロロード選手はアマチュアよりもパワーがあるので、レースで圧勝しそうですが、現実はそうではありません。
プロロード選手がZWIFTレースに参戦
プロロード選手がZWIFTレースに参戦することがあります。
プロロード選手が走るリアルレースは、レース展開を読む力やテクニックが必要です。
脚力が高い=レースに勝てるとは言い切れません。
詳しくはこちらの記事を参考に
ZWIFTレースは、リアルレースよりもバイクテクニックが介入する余地が少ないと思われがちです。
ZWIFTレースで勝つには、特有のテクニックが必要です。
プロロード選手でも、テクニックを知らずにZWIFTレースは勝てません。
ZWIFTレースのテクニックについてはこちらの記事を参考に
リアルレースを走る時は、必ず試走をします。
試走で道幅、上りの斜度、カーブ、路面状態などをチェックします。
長距離のラインレースでない限り、試走なしにレースに挑むことはあり得ません。
ZWIFTレースでは、試走なしにレースに挑むプロロード選手が見受けられます。
ZWIFTレースの試走でチェックすべきポイントは、リアルレースとは少し違います。
コースの距離や獲得標高チェックします。
上りでは、ワット数が跳ね上がります。
アタックや集団のセレクションが行われるポイントになります。
バナーの位置も重要です。
スプリントやKOMのバナーを通過する時は、集団のペースが上がります。KOMについてはこちらの記事を参考にZWIFT KOMトップ3「Ventoux」「Alpe du ZWIFT」「Epic」完全攻略法
フィニッシュラインの位置も重要です。
レースによっては、フィニッシュラインの位置が分かり難いことがあります。
ゴールスプリントで迷わないようにしておくことが大切です。
レース終盤の数分間の戦術はレース結果を左右します。
モニターが大きいほど、レース状況が分かりやすくなります。
小さなモニターでZWIFTレースに参戦すると、余計なことに気を使います。自分やライバルの位置が把握し辛くなります。ZWIFTでレースをするなら、スマホは不適です。大きな液晶画面でプレーしましょう。
プロロード選手が、自宅ガレージで扇風機なしでZWIFTレースに参戦することがあります。
プロロード選手は、オーバーヒートがどれくらい体力を削ぐか十分に分かっています。
しかし、ZWIFTレースではこの過ちを犯してしまいます。
ZWIFTレースに参戦する時の気温は、寒いくらいがベストです。
17℃設定にできれば理想的です。
涼しい屋外であっても扇風機は必須です。
オーバーヒートについてはこちらの記事を参考に
ZWIFTに最適な快適室温は何度!?暑すぎる・寒すぎるとどうなるの!?
リアルレースと同じように、ZWIFTのレースでもドラフティングがあります。
リアルレースのドラフティングは風圧が弱まり、ペダリングが楽になります。
リアルレースのドラフティングは、体で実感することができます。
ZWIFTはドラフティング効果を体感することはできませんが、アバターは確実に速くなります。
ZWIFTレースのドラフティングは、パワーを30%セーブできます。
ペダリングが軽くなる訳ではないので体感しにくいです。
分かり難いので、軽視しがちです。
ZWIFTレースで上手くドラフティングするには、トレーニングは必要です。
ドラフティング効果についてはこちらの記事を参考に
ZWIFTドラフティングのパワー節約効果とドラフティングを最大化するための6つの秘策
ZWIFTレースに慣れた選手は、集団内でパワーを節約できます。
ドラフティングを続けるには、絶えず集団内の自分の位置を確認する必要があります。
少しでも油断すると集団前方に出すぎたり、遅れたりします。
ドラフティング効果を最大にするには、集団内での位置取りが重要です。
グループライドをすると、集団内の位置取りが上手くなります。
ペースパートナーを活用するのも良い方法です。
ペースパートナーについてはこちらの記事を参考に
ZWIFTペースパートナーが大幅アップデート 全9人の紹介と5つの活用法
ZWIFTレースは、シクロクロスや短距離のタイムトライアルに似ています。
長時間続くロードレースとは、全く違います。
ZWIFTレースのスタートは非常に速いです。
スタート前から全力ペダリングしていないと、スタートから僅か数分でレースが終わってしまいます。
急な下り以外は、ペダルを回し続けます。
集団から脱落すると、二度と復帰することはできません。
アマチュアのトップ選手は、ZWIFTレースで勝つために様々な工夫をしています。
コースを分析し、勝つための戦略を練っています。
一方、プロロード選手はリアルレースが本業です。
ZWIFTレースはトレーニングやイベントの一つです。
モチベーションの違いが、プロロード選手が勝てない最も大きな要因です。
脚力でかなわないプロ選手にも、上手く走る事で勝機を見出すことができるのがZWIFTレースの面白さです。
Chris McGlinchey選手は、アイルランド人のトップZWIFT選手です。
コロナ禍の中で開催された2020ZWIFTeスポーツ世界選手権で、トップと4秒87差の13位に入りました。
2021年ZWIFTワールドランキング上位のZWIFTトップ選手です。
Chris McGlinchey選手も、ZWIFTを始めたばかりの頃は20位から30位にしかなれませんでした。
他のプロ選手と同じように、最初は勝てなかったよ
リアルレースと同じように失敗から学び、改善していきました。
Chris McGlinchey選手のZWIFT環境には様々なこだわりがあります。
Chris McGlinchey選手が最も恐れるのは、オーバーヒートです。
アイルランドの寒い環境を活かし、窓は開けます。
室温を6℃にしてさらに扇風機を3台使います。
2台は顔に当てます。
体温上昇を防ぎ、ゴールまでベストパフォーマンスが出せるようにします。
こだわり② スマートトレーナーを強固に固定
スマートトレーナーの僅かな動きが最終スプリントに影響します。
スマートトレーナーは錘を使って完全に固定しています。
どんなにもがいてもビクともしないように設定されています。
スマートトレーナーを強固に固定することで、最終スプリントで思う存分もがくことができます。
パソコンはゲーム専用機を使います。
ラグを極力少なくしてパフォーマンス低下を防ぎます。
ディスプレイは32インチの大きなものを使っています。
ZWIFTを始めた頃は、小さなディスプレイでした。
小さなディスプレイでは、レース中の僅かな動きに対応できないと気付きました。
その後、大きなディスプレイに交換しました。
ディスプレイは、位置を高めに設定しています。
少し顔を上げる方が、レースに集中できるからです。
レース中に固まらないように、パソコンの性能も重要です。
ZWIFTだからといって、古いフレームを使ったりしません。
コンポはスラムSRAM Red Etap AXS で、ギアはフロントが50ー37でリアは10-33です。
いつもトレーニングで使う機材をZWIFTに投入することで、普段と同じフィーリングで走ることができます。
コースの試走は、入念にしっかりします。
どこで踏んでどこで緩めるかを事前に把握します。
先頭集団からは、絶対に脱落しないようにします。
先頭から脱落すると二度と這い上がる事はできないからです。
常にペダルに力を入れ続けるようにしています。