ストラバとはロードバイクだけでなく、ランや水泳、ウォーキングなど色々なスポーツの記録を残せるアプリです。
ロードバイクの場合、サイクルコンピューターと同期することにより自分の走行記録を自動で残すことができます。
さらにストラバはSNS機能が充実しています。
フォローすることにより、色々な人の走行記録やタイムを見る事ができます。
ストラバはスポーツのSNSだね!
ストラバにはセグメントという機能があります。
設定した区間のタイムを自動的に測定し、ランキングすることができます。
設定区間を走ることにより、知らない誰かの記録に挑戦することができます。
ストラバセグメントを使えばプロ選手の記録に挑戦することもできるよ!
今回は西薗良太選手のセグメントに挑戦するんだね!
西薗良太さんは1987年9月1日生まれの33歳(2021年現在)です。
鹿児島県霧島市出身です。
霧島市は九州の南部にある人口12万人の町だよ!
えびの高原の麓にあるんだね
中学校の時は陸上部に所属していましたが1年生の時に膝を痛めてしまいます。
リハビリのためにクロスバイクに乗り始め、プロショップに入り浸ります。
プロショップは鹿児島県の名店「瀬戸口近代車商会」だよ!
セトキンの愛称で地元のロードレーサーに愛されているね!
併設のコーヒー店「ヴォアラコーヒー」もあるよ!
中学2年生の時にプロショップからロードバイクを借り、隣町のヒルクライムレースに出場します。
中学生で1位、全体で10位くらいでした。
その後も自転車の練習を続けました。
中学生の頃から科学的トレーニングが好きでした。
心拍計を購入しトレーニングしました。
まだ情報が少ない時代から科学的トレーニングを取り入れていたんだね!
特にタイムトライアルが好きでした。
ヒルクライムレースは中学3年生の時に優勝できるまでになりました。
中学卒業後は地元の私学である鹿児島県霧島市の鹿児島第一高校へ進学します。
高校で自転車部を作りますが基本的に一人で練習していました。
ヒルクライムレースは高校時代も出場し続けて連覇します。
現在の西薗さんの片鱗が見えるね!
大学は東京大学に進学します。
工学部に進学し、専門はコンピューター・アーキレクチャーや不揮発性メモリーの研究です。
・・・?
勉強とバイトがあるのでロードバイクトレーニングの時間を作るのは大変でした。
トレーニングを効率化するために雑に乗る時間をなくしました。
短時間で効率的にトレーニングする方法を模索したよ!
平日は固定ローラーで練習します。
土曜日・日曜日に実走しました。
効率的にトレーニングするためのツールとしてパワートレーニングに行きつきました。
柿木克之さんの指導を受けパワートレーニングしました。
柿木克之さんは日本におけるパワートレーニングの草分け的存在!
まだパワートレーニングが一般的でなかった時代から東京大学大学院でパワートレーニングの研究をしていたよ!
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ローラー台+パワートレーニングで3分間や5分間の出力は向上しました。
しかし、レース経験が少なかったのでロードレースで展開に絡むのは苦手でした。
展開に絡むのが苦手だったのでとにかく逃げに徹したよ!
とにかく逃げるレースを心がけました。
レースで毎回逃げているうちに集団の意図を素早く読み取れるようになりました。
レース後は東大自転車部競技班のブログでレースを振り返りました。
「東京大学自転車部競技班の練習日記」は今も更新が続いているよ!
ブログ内で「西薗」検索すると関連記事が表示されるよ!
レース展開を言語化することで自分のなかでレース展開を消化することが出来ました。
自転車関係以外のことも書いてあっておもしろいよ!
大学3年生になると科学的トレーニングの成果が実を結びます。
大学3年生の時に全日本大学対抗選手権自転車競技大会(インカレ)のロードと個人タイムトライアルで優勝します。
タイムトライアルだけでなくロードでも勝ったんだね!
大学4年生の時もインカレ個人タイムトライアルで優勝しタイムトライアル2連覇を達成します。
これは東京大学初の快挙でした。
6分から西薗さんのインタビューがあるよ!
実績を買われて大学4年生の時にシマノレーシングからプロ入りのオファーを受けます。
2011年からシマノレーシングに所属しプロ生活をスタートします。
シマノレーシングは前年に現役を引退した野寺秀徳監督でした。
野寺監督の物語はこのYouTubeを見てね!
野寺監督は監督就任1年目です。
後に野寺監督は「当時の西薗の話は難解で何を言っているのかさっぱり分からなかった」とコメントしています。
「話が難解で何言ってるか分からない」って相当だね・・・
1年間シマノレーシングに所属した後、チームブリジストンアンカーに移籍します。
チームブリジストンアンカー時代の2012年に全日本選手権個人タイムトライアル優勝します。
ツールド北海道で総合2位になります。
この実績を買われて2013年に海外のプロコンチネンタルチームであるチャンピオンシステムに移籍します。
海外でレース活動したいと強く想っていたのでこの移籍は願い通りのものでした。
遂に海外レースを走れるようになるよ!
しかし2013年9月にチャンピオンシステムの解散が決定します。
他の海外チームからのオファーもありませんでした。
国内チームに所属する選択肢もありました。
しかし海外で活動できない状況が自分の能力の限界であると感じ、引退を決意します。
海外レースへの想いが強かったんだね!
2014年は民間企業で働きます。
しかしブリジストンアンカー時代の先輩である清水都貴氏に復帰を勧められます。
会社員の時にストレングストレーニングやコンディショニングの論文に触れていたこともあり、まだ伸びしろがあると感じていました。
引退当初は限界と思っていたけど、まだまだ伸びしろがあることに気付いたよ!
働いたり勉強は後でもできるが選手は今しかできないと思い、復帰を決意します。
復帰後はウェイトトレーニングを取り入れます。
以前はレースパフォーマンスに波がありましたが、復帰後は安定してパワーが出せるようになりました。
復帰後の2016年全日本選手権ロード2位、個人タイムトライアル優勝。
そして2017年全日本選手権個人タイムトライアル優勝し2連覇を達成します。
2017年の西薗選手は鹿児島県霧島市を拠点にトレーニングしていました。
セグメントを獲得したのは2017年5月17日です。
全日本選手権個人タイムトライアル優勝の約一か月前です。
西薗さんが全盛期の頃の記録だね!
えびの高原は霧島市の北部にあります。
えびの高原は霧島山系を抱える標高1200mの高原です。.
宮崎県えびの市と小林市、鹿児島県霧島市の境界でもあります。
えびの高原周辺のストラバセグメントの多くで西薗さんがトップを獲っています。
えびの高原周囲のヒルクライムセグメントはほとんど西薗さんの記録がトップ!
しかも2位を大きく引き離しているね!
今回挑戦するのは霧島えびの高原ヒルクライムです。
えびの高原は3か所から登ることができます。
えびの高原は霧島市側、小林市側、えびの市側の3か所から登れるよ!
周囲には温泉地が多数あるので夏の合宿には最適の場所です。
セグメントはえびの市側から登る11.1kmのコースです。
平均勾配7.6%、標高差839mです。
かなりきつい傾斜を延々と上がるコースだよ!
コースの路面状況は良好です。
観光道路ですが交通量も多くなく、安全に走ることができます。
標高が高いので夏でも涼しく、多くのプロチームが合宿に訪れます。
冬は積雪や路面凍結が頻繁にあるのでトレーニングには適しません。
景色の良い中を走れるけど激坂だよ!
夏のトレーニング地として最高だね!
2017年に西薗選手は35分59秒で上っています。
この記録はどれくらいスゴイの?
このコースは2013年に「GREAT EARTH 霧島えびの高原ヒルクライム」が開催されています。
リザルトのトップ選手が38分9秒です。
2位が40分08秒です。
優勝選手から2分以上速い西薗さんの記録が圧倒的なことが分かるね!
チャレンジは4月に行いました。
挑戦者は全国表彰台レベルのU17選手です。
身長174cm、体重59kgです。
西薗さんの身長は170cmと公表されているよ!
2017年5月の体重は不明だね。
タイムは36分18秒。
西薗さんに19秒届かずでした。
KOMを獲ることはできなかったね!
西薗選手は強い!!
平均パワーは316Wでした。
体重が59kgなので5.3W/kgです。
5.5W/kg以上で36分間踏めれば西薗さんに勝てるかも!?
傾斜はスタート直後が最もきつく、後半にかけて若干緩やかになります。
ヒルクライムの定石ですが、一定パワーで走り切ることがタイム向上の鍵になりそうです。
パワーデータをみるとほぼ一定ペースで踏めているね!
2回目のプロロードレーサー生活を終えた西薗さんは東京大学大学院に進学します。
高速視線制御を研究しています。
高速視線制御?
VRやARに使われる技術だよ!
海外のロードバイク関係の翻訳も手掛けていて、著書も出されています。
サイクリストのためのストレングスとコンディショニング [ フィル バート ] 価格:3,080円 |
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人気ポッドキャスト「Side By Side Radio」も運営されています。
Side By Side Radioはアップルポッドキャストスポーツ部門で何度も1位になった人気ポッドキャストだよ!
2019年からはシクロクロスにも参戦しています。
— TaKaDa (@offcourseyass) November 1, 2019
2020年からはNTTコミュニケーション科学基礎研究所 柏野多様脳特別研究室にてリサーチスペシャリストとして研究に従事しています。
引退後も新しい形で自転車と関わっていく西薗さんの今後に目が離せません!
当ブログは西薗さんのKOMに今後も挑戦していくよ!