増加する競技人口
サイクルロードレースのアニメやレース中継が増えたことでサイクルロードレースファンは増加傾向にあります。
それに伴って小さいころからサイクルロードレースに打ち込ちこむジュニア選手も増えています。
レース会場で小学生や中学生が一生懸命レースしているね!
小学生や中学生の頃は熱意を持って楽しく打ち込めていたのに高校生や大学生になると情熱を失ってしまう選手がいることも事実です。
せっかく熱中していたのに辞めてしまうのはもったいないね・・・
いわゆるバーンアウト(燃え尽き症候群)です。
小学生や中学生の頃はレースで勝てていたのに高校生や大学生になると競技レベルが上がるので勝つのが難しくなります。
レースで勝てないとサイクルロードレースへの情熱を失い、辞めていく選手もいます。
リカバリーについてはこちらの記事を参考に
回復走・リカバリーにおススメ!きつくないZWIFTワークアウト5選!
なぜ燃え尽きるのか!?
バーンアウトはなぜ起きるのでしょうか。
どうすれば防ぐことができるのでしょうか。
バーンアウトは厳しいトレーニングのネガティブな側面です。
バーンアウトは体を追い込みすぎと思われがちだけど、それよりも精神的な面が大きいよ!
エリートアスリートほど厳しい条件でトレーニングに打ち込みます。
レースへのプレッシャーやロードレースに対する意欲の低下の結果、バーンアウトに陥ります。
プレッシャーは両親やコーチ、スポンサーからの過度な期待が大きいです。
バーンアウトする選手は競技成績のみを目標にする傾向があります。
両親やコーチも競技成績を重視する傾向があります。
選手が精神的プレッシャーを感じるのは両親やコーチからの過度な期待!
特に成績を重視する傾向が強いよ!
バーンアウトになるとどうなっちゃうの!?
バーンアウトになると・・・
バーンアウトには3つの特徴があります。
①身体的かつ感情的な極度の疲労
②達成感の衰退
③スポーツに対する意欲の欠如
サイクルロードレースへの興味を失い、意欲がなくなるよ!
燃え尽きた状態だね・・・
選手がバーンアウトに陥ると意欲を失い、文字通り燃え尽きた状態になります。
消耗、疲弊した状態です。
欲求不満や孤独感、焦燥感に苛まれます。
原因として高強度のトレーニングと多すぎるレース数が挙げられます。
過度なトレーニングや多すぎるレースも要因の一つだね!
重要な精神的リフレッシュ
オーバートレーニングによる身体的なストレスよりも心理的リカバリー不足が原因です。
映画を観る事や、小旅行、競技と関係のない友人と交流することでストレスを緩和できます。
トレーニングしていない時は競技から離れて気晴らしすることが大切!
身体的なリカバリーも大切だけど同じくらい精神的リカバリーが大切だね!
心理的なリカバリーはバーンアウトの抑制に重要です。
心理的なリカバリーは過度の飲酒や夜更かしといった生理的なリカバリーよりも有益です。
飲酒や夜更かしよりも外に出かけたり友達と遊ぶ方が効果的なんだね
バーンアウト傾向が出る前に普段からリフレッシュすることで予防できるよ!
心理的なリカバリーは早期に導入することが重要です。
競技者がバーンアウトに至るには段階があります。
熱中期
最初は競技を始めたばかりの熱中期です。
一番楽しいころだね!
ロードレースを始めたばかりの小学生や中学生が当てはまるね!
この頃の気持ちをいつまでも持ち続けられれば良いけど・・・
競技を始めた頃は練習のたびに結果が出るので最も楽しい時期です。
競技に熱中し没頭します。
停滞期
残念ながら能力は無限に伸びるわけではありません。
ケガや記録の停滞で自己の成績に不満を持つ時期が来ます。
壁に当たるのは当然のこと!
どう乗り越えるかが大切だね
記録や身体の成長が停滞する時期です。
それでも今まで通りの方法で競技に打ち込むと固執状態になります。
固執期
伸び悩む自分を受け入れられないと今までのやり方に固執して悪循環に陥るよ
身体的成長や成績が伴わないのに競技に固執すると様々な身体的、精神的問題が生じるようになります。
消耗状態に陥ります。
消耗期
努力しても結果が伴わないと自己嫌悪になったり情熱を失うよ
この状態になるとロードレースを辞めることが頭をよぎりそうだね・・・
競技に対する消耗感が増加し達成感を感じなくなります。
バーンアウト傾向が強まるとうつ病傾向が強まります。
大切なポジティブ感情
良い成績や試合に勝った喜びはバーンアウトを抑制します。
ポジティブな感情は競技意欲を増強させます。
喜びや誇りを生みます。
レース結果だけでなく、自分の少しの進歩にも喜びを感じることが大切!
レース結果は他の選手との比較だから、自分自身の進歩を感じることが大切なんだね
スポーツ系男子大学生に対する調査
次の論文を参考に検証します。
男性スポーツ選手におけるバーンアウト傾向の深刻化とポジティブ感情の関係性 スポーツ心理学研究 田中 輝海 水落 文夫
スポーツ系男子大学生を調査しました。
ポジティブ感情が高いほどバーンアウト傾向が低いことが分かりました。
ポジティブ感情が低いとバーンアウト傾向が高いことが分かりました。
ポジティブ感情が低いとバーンアウト傾向が高かったよ
ネガティブ感情が高いと自己不満足感が増強されます。
競技成績が停滞した時、ストレスに対する適正な処理ができないと競技に固執するようになります。
競技成績が停滞するのは誰にでもあること!
どう対処するかが大切だよ!
競技への固執はバーンアウト傾向を強めます。
競技成績が停滞しても現状を受け入れ、柔軟に対処することが大切です。
今までのやり方に固執せず柔軟に対応できれば良いね
ポジティブ感情はバーンアウト傾向を抑制します。
ネガティブ感情が高くてもポジティブ感情が高いとバーンアウト傾向を抑制することが分かりました。
ネガティブ感情が高くてもポジティブ感情が高ければ問題ないよ!
ネガティブ感情が高いか低いかに関わらず、ポジティブ感情が高い事がバーンアウト傾向を抑制します。
ネガティブ感情が低い人はポジティブ感情が低くてもバーンアウト傾向は低いことが分かりました。
ポジティブ感情が低くてもネガティブ感情が低ければ大丈夫なんだね
大切なのは自分を受け入れること
競技が停滞しても自分自身を受け入れ、人生に意味を見出すことが重要です。
これから起きる事を楽しみにすることでバーンアウト傾向を抑制できます。
停滞もトレーニングの一環と捉えて前向きに対応しよう!
ポジティブ感情が高い人はソーシャルスキルやライフスキルの高い事が分りました。
競技に対して過度に同一化している人がいます。
サイクルロードレースだけに固執するのは良くないよ!
その人は指導者やチームメイトなど重要な他者とのコミュニケーションを重視します。
コミュニケーションが欠如すると精神的、肉体的に消耗します。
ネガティブ傾向が強い人ほどポジティブ感情が効果的です。
ネガティブな人ほどポジティブ感情が効果的なんだね!
サイクルロードレースを始めた頃の気持ちを忘れずにレースに打ち込もう!